幌扶斯山 (ほろぷすやま)  413m (豊浦町) ■Home
  2013年11月30日 曇り 単独
  12:50登山口→(13:40-13:50)幌扶斯山→14:15登山口

豊浦や静内の国道を走ると噴火湾に突き出す半島のように見えるのが幌扶斯山で気になる山だった。 山塊の南端は断崖になって海に迫り出し、北端にはかつて蝦夷地三嶮の一つとされる礼文華山道があり円空や松浦武四郎、 イザベラ・バードが通った道である。 札幌から函館に帰省する途中の豊浦からまんざらでもない薄曇の中にイコリ岬とこの山が望まれた。

天気が悪く直行する積りだったがこんなこともあるかと地図を持ってきて良かった。 既にお昼を過ぎてるがここなら短時間で片付くだろうと国道から礼文華の町に向う。 川を渡って舗装が切れるころ墓があって、林道の鎖が開放されていた。 抜かるんでちょっと厭な感じだったので沢地形を回り込んだ分岐に車に止める。 家内を車に残し、1時間程で戻るからと言い残し、浅く雪の積もった林道を出発する。 ヘアピンカーブより杉林の急斜面を登って細尾根のコルに出ると風が唸りを上げていた。 右手に時々崖斜面と海を見ながら鹿の足跡を追う。 やがて雪の載った笹藪を漕がされ、びっしょりになって山頂に到着する。

立木に小さな標識が掛かっているだけでそこいらの藪山と変わらぬ頂上風景である。 「北海道100名山」に選ばれてた山だと記憶していたのでそれなりの展望を期待してたが、 曇ってるせいか光る噴火湾と木の間から礼文華の町を僅かに望む程度だった。 (後日、函館のsakagさんより「北海道100名山」でなく「ふるさとの山巡り」で取り上げられていた山だと教えて頂く) カメラを手に行ったり来たりしてると雪に埋もれた三角点につまづきラッキーだった。 帰りは北東に延びる尾根を下ろうかと思ったが案外笹が煩そうなので止め、ダイレクトにヘアピンカーブに急降下する。 植林された杉林の中は下枝が刈り払われ寂しさは感じなかった。 途中、長万部の浜に立ち寄り気になってた山を眺めながら小さな満足感に浸った。



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