幌内府川〜余別岳  1297.8m  (道央)    ■Home
2009年8月上旬 晴れ メンバー4名
幌内府橋6:30→c850・C1・15:20 C1・5:00→余別岳(7:30-8:00)→c850(9:00-9:30)→幌内府橋16:15(休憩含)

去年時間切れで敗退したIさんのリベンジを兼ね幌内府川から余別岳を目指した。 Iさんの話では左岸の林道は廃道状態になって車で入れなかったが奥には立派な林道が延びていたと言う。 そこまで車で入れたら1時余り短縮できそうとのこと、いったい何処から入れば良いのだろうか?地元の人なら知ってるかもしれない! ウニ漁が真っ盛りの村の朝は早く、初めに入ったお店から道に詳しいというお宅を教えて貰った。 そのお宅から更に詳しいお宅を教えて貰い、結局4軒目で林道の入り口が判明した。 しかも橋までの道順とゲートの心配までして頂き、ほんと田舎の人って良い人ばかりである。

 しっとりと苔生した渓相が何とも言えない        我々のお腹に消えたアメマスちゃんの一部      450mまで忍の一字だが滑・小滝・樋が連続し始める
8/5 殆ど標高0mからの出発を覚悟したが前述の通りc170の幌内府橋まで車を入れた。 ところが先ほど用を足した時に悪い虫に刺されたのか大事な一物が異常に腫れあがってしまった。 男だけのパーティーとは言え恥ずかしく、密かに薬を塗って不安な気持ちのまま出発した。 入渓するとしっとり苔生した渓相に気を良くするがすぐ変化のない歩きに飽きてしまう。 岩はよく滑り距離の割りに標高が上がらないのが辛い。 地図を見れば450m辺りから期待を持てそうだがそれまで竿を4回出して気を紛らわせた。 釣れたのはアメマスが10匹程で全て夕飯の一部になった。 3時間以上だらだら歩いて漸く小滝や滑が現れ渓相が変わり出した。 淵が多くドボンして濡れるのが厭なのは皆な同じとみえヘツリは真剣そのもだ。 600m付近にテン場があった筈だが気付かずに通過すると沢を塞ぐほどの大きな岩が現れ此れを越えた。 メンバーの言う「今のが巨岩の何とかだな?!」を信じたがその5分後に本物の「巨岩の滝」8mが現れた。 どうやって越せば良いか見回すとすぐ右がCKのチムニー状6mになってこれを登った。 このときIさんがカムを持ってたのでCKに噛ませセルフを取った。 Iさんから次は泳ぎがあるから俺にやらせて欲しいとの申し出があった。 勿論全員が喜んで賛同した。 640mでそのゴルジュが現れた。 淵は全く背が立ちそうもないが滝5m自体は容易に登れそうだ。 TOPがロープ引っ張て泳ぎ滝に到着!パチパチ。 お陰ですいすいと楽に通過出来たが帰りのことを思うと少々気が重い場所だ。 その他にほんの数掻き泳ぐ淵が3箇所あったと記憶する。 700mを越えると滝が2コ連続し1つ目8mは直登し2つ目は右岸を巻いた先行からザイルを貰い直登を試みた。 前半のだらだら歩きと対象的に小滝が続いて面白かった。
     
登りで苦労した巨岩の滝、下りは空身で懸垂した        泳ぎのある淵、下りは思い切って飛び込む      沢で作るざる蕎麦は簡単だ、薬味と納豆がいける!
そろそろc840のテン場だが行ったり来たり探しても見付からない。 仕方なく沢のすぐ傍にテントを張ったが岩や枝がもろ背中に当たりお世辞にも快適とは言えない場所だった。 IWAさんの夕食は食材の重さを裏切らず豪華なもので、 白菜の肉入りあんかけ、お魚のから揚げ、締めはざるそばに冷麦、酒のつまみまで揃って家のご飯よりずっと良かった。 お酒が空になってお開きにしたが私とTERAさんは寝袋も出さずそのまま寝て朝を迎えた。

8/6 今日もお天気が良さそうである。 テントを残しザックを極力軽くして山頂を目指した。 滑は相変わらず続きもう流石に滝など無いだろうと思ってたら8m弱の滑滝が2-3つ連続する。 沢筋は明瞭で水が切れると同時に笹藪が出始めた。 次第に笹は濃くなりダケカンバとハイマツが加わり邪魔する。 笹は積丹特有のネマガリダケを想像したが杞憂に終わり30分程の藪漕で東斜面に出ると草地が広がってお花もポツポツ咲いていた。 展望が良く近郊の山々の他に羊蹄山が見えた。 山頂までは30分と近くメンバー2人がめでたく初ピークを踏んだ。 まだ未踏のポンネアンチシと偉く尖がって見える鉞山が気になった。 下りは沢型を目指して藪漕ぎしてると跳ねた笹で左目を痛めてしまった。 チンチンに続き目までやられるとは踏んだり蹴ったりである。 テン場までは意外に近かったが再び長い川歩きに疲労困憊した。 リベンジとは言えここを再訪したIさんって偉と思った。
     
     二日目も滑滝から始まった        こんな滝8mもまだ残っている、右岸を直登した     山頂手前で一息入れる、尖がってるのが鉞山


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