毛敷生川〜ホロホロ湿原  遡行 (白老町)  地図はこちら   ■Home
2011年7月上旬 曇り メンバー9名
7:20毛敷生橋→8:00大滝→(10:20-10:30)ホロホロ湿原→13:35毛敷生橋

徳舜瞥山とホロホロ山に源を発し白老町竹浦に流れる敷生川、その支流となる毛敷生川(モシキウガワ)の源頭にあるホロホロ湿原を訪ねる。 毛敷生川の遡行自体は何ら難しくないものの毛敷生橋までの林道アプローチが長くて困難、 ゲートに掛かる鍵が不調で冷や汗ものだった。
          


ゲートから迷路のような森野林道をひた走ること十数キロで一本手前の敷生川を渡る。 敷生川橋と言っても水が流れるダムの堰堤で雨が降ったら戻れなくなる可能性がある。 これより道が少し悪く数キロ先の毛敷生橋(もうしきうばし)c480mから入渓した。
         
         
          ゴロゴロした巨岩ばかりでさっぱり面白くないな〜と思っていたら小滝と釜が次々に出てきた。 小滝は簡単に登れるものばかりだが釜が何れも深くて大きいのが印象的である。
         
          水は湿原から流れてくるとは思えぬほど綺麗で澄んでいる。 暑い日なら思いっきり水に入りたくなるような清冽な流れだが冷たかった。
         
          c550mこの沢で一番大きい毛敷生滝が現れる。 高さ10m程で水を満々とためた釜が相当深そう。 左から直登し滝口でポンと右へ飛んで終了、他のメンバーは右岸を高巻く。
         
          大滝の後も小滝と釜が続いてそこそこ楽しい。 沢自体は全く期待していなかっただけに儲けた感じ、ヌルヌルもなく快適な遡行を続ける。
         
          c750mで一旦水が伏流し乾いたゴーロを歩く。 水が綺麗だったのは天然浄化されていた訳だと納得。 今にも大きな岩が落ちてきそうな大崩壊地を急ぎ足で通過した。
         
やがて水が復活すると空が開け湿原の雰囲気が漂ってくる。 水の中はお玉じゃくしの楽園で足の踏み場に困るほどだった。 この数パーセントが親カエルになったとして毎夜壮絶な大合唱が繰り返されるのだろうと想像する。          
         
湿原は濃霧に包まれ肌寒く、 晴れていれば左にホロホロ山が見える筈である。 地元同行者の話では昔は一面にエゾカンゾウが咲いていたが鹿の食害でぱったり無くなってしまったと言う。 代りにわたすげがぽつぽつ白い綿を付けていた。          
         
湿原の入口からGPSを頼りに歩くと小さな池塘が幾つも現れ、遂にホロホロ湿原が姿を見せる。 周囲百数十mほどの小さな沼だった。 足元の草わらにはオニヤンマが孵化の最中で寒さをじっと我慢している。 草中を覗くとモウセンゴケだらけだった。 盛夏には水が涸れていそうな沼と湿原は乾燥化が進んでるようにも思え貴重な秘沼探訪になりました。          


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