幌別岳には寿都町の幌別川を遡行して、また積雪期に蘭越町からスキーで登っているが一等三角点の展望を確かめに再訪することにした。
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橋の上から沢の様子を伺うと草が覆うただの小川って感じだ。
入渓すると水がやけに冷たい。
スパイク地下足袋にしたがぬめって選択ミスだったか、それはともかく沢が汚れて歩くとたちまち濁ってしまう程だ。
沢幅が狭くなるとチョックストーンの小滝や段差が出て期待を持たせるがデブリと倒木が目立ってげんなり、
水の濁りはこのせいだった。
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水が冷たいのは雪渓が融けたばかりなのだろうか、霧が垂れ込めてやけに寒い。
二人はカッパを着て遡行、飛沫を浴びて中を行くのが億劫な程だ。
c500mの二段滝10mの高巻きは左右どっちもどっちって感じで右岸を巻く。
この後も小さな釜を持った小滝がぽつぽつ続く。
いつの間にか水が温み、アブを払いながら沢筋を詰めると水が涸れ840mで藪に突入した。
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背丈ほどのネマガリを分けて稜上に出ると測量の刈り分け跡が薄っすら残っていた。
一段高い山頂で三角点を探すがなかなか見つからず、少し離れた南端にピンテを見付ける。
生憎のガスガスだがkanaちゃんが初ピークを踏む。
山頂から笹藪を下ると程なく東面沢の沢形が出てくるが足元を草が覆って歩き難い。
水がちょろちょろし始めるや滝が二つ、残置を使って降りたら6m程でクライムダウン出来そうだった。
滝が少なくて幸いだがだらだら長い、アブにうんざりしながら林道が見えてほっとする。
幽泉閣でさっぱり、風呂がいつも以上に気持ち良い。
黒松内の道駅は意外に静かでぐっすり寝ることができた。
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<2014年の 東尾根〜幌別岳(スキー) はこちら>
<2013年の 寿都幌別川〜遡行 はこちら>