2010年10月上旬 晴れ時々曇り メンバー5名
8:10林道ゲート→9:10第二旭橋→9:40幌別川入渓→10:05アソイワ沢出合→(12:35-13:25)幌別岳→14:35幌別川出合→14:55第二旭橋→14:55林道ゲート (休憩含)
登別市鉱山町を流れる幌別川上流にアソイワ沢なる名渓があるを教えてもらった。
この界隈では室蘭岳に登る裏沢と滝沢がよく知られているがこの沢には地元山岳会が沢入門や訓練で入るようである。
何でも滑が続くとのことで鉱山町ネーチャーマップには「アソイワ渓流」と記載されその渓相が期待される。
ただ雨後で水量の多い時が狙い目とのアドバイスだったが中々タイミングを合わすのが難しい。
晩秋で水が一番少ない時期に来てしまったのが気になるところである。
更に小道が続いたが第二旭橋から入渓すれば良かった 幌別川は新緑が似合いそうな優しい感じの沢である アソイワ沢は小滝と滑が続くわくわくする沢だった
裏沢への分岐を曲がらずそのまま直進するとゲートがあり車を止める。
このゲートには「私有地につき進入禁止」の看板が掛けられ真新しい鍵が付いていた。
ここから整備された林道を4kmあまり歩くと第二旭橋で沢シューズに履き替え水量の少ない幌別沢に入渓する。
すぐに大きな砂防ダムがあり右から巻くと更に小道が延びていた。
この道を数百m辿ったところで改めて幌別川に入渓する。
段差を持った滑が断続し、いかにも新緑が似合いそうな優しい感じの沢である。
そろそろ下降する南東面沢出合いだろうと思ったら見過ごしたようだ。
すぐ近くにそれらしき谷間が伺えるがはたして水流があったか定かでない?
構わず先に進むと左岸よりアソイワ沢が6m程の滝になって合流していた。
これを登ると苔の小滝と滑滝が続くちょっと面白い沢の始まりである。
生憎水量が少なく迫力に欠けるのは仕方ないが水がさらさらと滑を伝い風情を感じさせる。
滝はどれもフリーで登れるが下降ではザイルの出番もありそうだった。
アソイワ沢は源頭で引き返すことが多いようだが折角なので今回は幌別岳を踏んで南東面沢より戻る積もりである。
水量があれば本来の楽しさがあったのにちょっと残念 折角なので幌別岳に向ったが想像以上の藪だった 来場岳を眺めながら下降沢へ向う、下りは早かった
やがて前方に784mポコが見え出すと沢形に笹が覆い始める。
540mの二股が分かり難い、涸れた右股を詰めるとすぐに沢筋が消え薮漕ぎが始まった。
低山ゆえ覚悟はしたがなだらかな肩から上は一面の笹薮で1時間あまりの藪漕ぎを強いられた。
奥深い平坦な山頂には標識はおろかテープすらなく夏場に来る人はめったにいないようだった。
三角点を探し廻ったが残念ながら見つからず山頂ラーメンでまったり休憩する。
来場山から続くなだらかな稜線がこの頂を通ってアソイワ岳さらに室蘭岳まで延びていた。
次回は雪の時期にこれらを繋いで再訪したいと思う。
さて笹を掻き分け南東面沢の下降を始める。
程なくはっきりした沢形が現れ淡々と下るとc400mで8mの涸れ滝が現れた。
こちらの沢には小さな涸れ滝が一つ二つあるのみで滑滝がなく下り易い。
水がチョロチョロ流れ出すと砂防があり再び幌別川に合流する。
自転車が欲しいと思いながら再び林道をテクテク歩いてゲート戻った。
この沢はやはり新緑の頃が水量もありベストのようである。