本貫気別山はルスツスキー場(貫気別山)の南に位置する山で、山名はアイヌ語のポン・ヌッキ・ベツ(小さな・濁った・川)に由来する。
地元ではポンヌッキと呼ばれ洞爺湖の展望が良いことから積雪期にぽつぽつ登られているようだ。
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朝里岳の予定だったが荒れ狂った風に登山どころでなく本貫気別山に転進する。
留寿都に入ると漸く風が収まり青空も広がって一安心するが、畑の向こうに見える本貫気別山はやけに平べったい山だった。
そして道脇の除雪場に身支度中の登山者がいてびっくり、まさかこの山に人が来るなんて・・・。
二度目というこの方に取り付きを尋ね、開けた牧草地から登ってゆくと後方に貫気別山と竹山が望まれた。
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エゾマツ林の下はまだ雪がぶかぶかで笹が飛び出している。
これでは下りもシールを外せないが今日は何処でも登れれば良いという心境である。
樹林を抜けると緩やかな尾根の先に白い山頂が望まれた。
後ろには牧場の長閑な風景が広がりすぐ隣に数年前に登った早月山らしき小山も見える。
そして早々と稜線に出た先頭から「オー」という声が漏れ、細長い稜線を辿り呆気なくピークに到着した。
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山頂には字の消えた標識がぶら下がっていた。
ローケーションの良い山なので展望を期待したが灌木が視界を遮っている。
それでも木の間に羊蹄山が望まれ、方や枝越しに洞爺湖と中島が眼下に広がっていた。
もう少し積雪が増えればスッキリするのだろうか、思いがけず登った初ピークだしまあ良いかと下山する。
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