春香山 ハルカヤマ (道央) 906.9m  ■Home  冬の春香山の記録へ  
98年5月 曇り時々晴れ 桂岡コース 片道6.4km 累積標高差770m
登山口→(2.35)山頂→(2.30)登山口
        草花の多い山である(シラネアオイ 、エゾノリュウキンカ)次もよく見かけるが何と言う名か?

春香山には銀嶺荘という山小屋があります。 以前読んだ「私のペット物語」(道新出版)という本の中にこの小屋で飼ってる「シロ」という犬の話がありました。 ご存知の方もいらしゃるのではないでしょうか。 この犬は放し飼いの身をいいことに毎晩のように麓の住宅街まで下ってはあちこちの飼い犬にちょっかいを出して妊娠させたり、逆に「シロ」に会う為にわざわざ国際スキー場から峠超えしてくる通い妻、いや通い犬を作ったりとすごい奴らしいのです。はたして「シロ」とはどんな犬なのか? 会うのがすごく楽しみなわけです。
うす曇りながら時々日も射す穏やかな日曜日、国道5号線を桂岡まで来ると道路ぶちに「春香山登山口」の小さな案内板がありました。 これに従って住宅街を進んで行くと小さな広場に行き当たります。 既に数台の車が止められ実質的な登山口になってるようですが本当の登山口はもう少し下にありそこには車を置くスペースがありません。 ダム横のゲートをくぐり銭函川に沿って林道を歩き出します。 暫く歩き途中から山道に入ると見通は効かなくなりますが後ろに銭天の岩壁が見え隠れしました。 カタクリの時期は過ぎましたがシラネアオイをたくさん見ることができ幸運です。
やがて広い土場に出るとなんと数台の車が止まっているではありませんか! 山菜採りのようですがいったいどうやって来たのでしょうか? ここは林道に通じていますが登山口のゲートは施錠してたし・・・? まあ深い詮索は止めておきましょう。 土場からの登りはロープが欲しいほど急で登り切った少し先に「銭函峠へ」の標識、更に20分ほど歩くと銀嶺荘が見えてきました。
銀嶺荘は基礎高でがっしりした二階建ての建物でした。 すぐ横に沢が流れエゾノリュウキンカの黄色い花を見つけました。
さて 「シロ」は何処に居るのでしょうか?おや! 犬はいますが「シロ」ではありません・・ワイヤロープに繋がれているのはゴールデンレトリバーの「リズム」でした。 体は大きいけれどまだ子供のようで人懐っこくじゃれてきます。 「シロ」はいったい何処にいったんでしょうか?替わりがいるということは・・もしかして死んじゃたのだろうか?
銀嶺荘からは30分のジグザグ登りで木や笹に覆われのっぺりした山頂に着きました。 全体に薄い雲がかかって展望はあまり良くありませんが弧を描いて延びる石狩の海岸線が見えます。 裏側は山頂がまだ真っ白い余市岳です。
今年は雪解けが早かったせいでしょうか独活(うど)を採りながら下山することが出来ました。
     
東海大学管理の銀嶺荘(休憩・トイレは有料)   生い茂った草薮越に石狩湾が霞んで見える   リュック一杯の「うど」に思わず笑いがこぼれる


inserted by FC2 system