浜益御殿〜浜益岳〜雄冬山 1039m〜1258m〜1198m 山スキー(石狩市浜益・増毛町) 地図はこちら   ■Home
2011年4月下旬 晴れ後曇り メンバー6名
6:05神社林道→9:20浜益御殿→10:40浜益岳→雄冬山→15:50神社林道  休憩含

4月に入ってからの土日は、かなりの頻度で悪い天気が続いた。 折角の2011GW前半も低気圧の通過で予定した計画は流れ、中一日の好天を信じ近場の浜益岳と雄冬山に出掛けることにした。 前日、暑寒小屋に集まってジンギスカンを囲み、4時に起きて取り合えず浜益区幌へと向かう。 気持ち良く晴れてるものの雲の流れが早くかなり怪しい雰囲気である。 何せ日本海からもろ風の当たる山だけに相当の強風が予想された。
          



小雪の年だったが思いの他、残雪が豊富で神社林道を260mで車を止めた。 この林道は出だし荒れて普通車向きでないが終端に軽自動車が止まっていた。 林道ヘアピンカーブをカットし大阪山を回り込んでなだらかな尾根を登ってゆく。 やがて視界が開け振り返ると断崖の迫る集落に青い日本海が広がる。 そして真っ白な浜益岳のニセピークと本峰が現れ、続けて浜益御殿のニセピークの横に雄冬山が見えてくる。          
         
          ニセピークを巻いて浜益御殿に向かう。ここからの眺めはすこぶる良くさしずめ浜益岳、雄冬山、暑寒別岳、幌天狗岳などの展望台である。 「浜益御殿」の由来はよく分からないがかつて浜益幌から雄冬山を通って別苅へ抜ける増毛山道が設けられた時に水準点が置かれた場所である。 ここを生活道路として通った昔の人は本当に偉いと思う。
         
          御殿を通過し形の良い雄冬山を眺めながら先に浜益岳へ向うことにする。 青と白の距離感が薄れる広大な丘を進んで行くと浜益岳の南西斜面が近くに見えてくる。 以前、幌小川を遡行して浜益岳に登ったときに泣かされた源頭のハイマツ帯だが、今は滑ってみたくなるような真っ白な斜面だった。
         
          大きな浜益岳もいよいよピラミダルな頂陵部を残すのみだ。 頂上付近の稜線から凄まじい雪煙が舞い、中腹に豆粒のような先行者が登ってるのが見える。 暫くしてその先行者が強風で撤退してきたのと入れ替わるようにスキーをデポしツボで出発した。 急だが風さえなければスキーで登れる陵線である。
         
          涎の出そうな暑寒別川源頭斜面を覗き、群別岳の鋭鋒を眺めて一歩一歩山頂を目指す。 いよいよ風が厳しく耐風姿勢を取らされ、よろけ拍子に腐れ雪に腰まで埋まった。 山頂は人が立ってられない程の強風で、群別岳〜暑寒別岳の広大な景色をカメラに収めとっとと下った。
         
          逃げるようにスキーデポ地まで下ると嘘のように風が無くようやく一息ついた。 青空で一見穏やかそうだが山頂の風があれほど厳しいとは思わなかった。 この日はポツポツと登山者が登ってきたがはたして何人登頂できたろうか?
         
広大な山裾を雄冬山のコルに向ってスキーを走らせた。 途中、風の無い緩斜面で休憩すると漢方68番が大人気である、そろそろみんな脚にきたかな。 雪面に映る木々の影が美しく移動する雲の陰が面白かった。
         
         
再出発する頃より雲が広がり雄冬山、浜益岳に雲が掛かってしまう。 2山の日帰りはそこそこしんどく、脚をつる者、遅れ出す者とペースが上がらない。 コルから雄冬山の取り付きまで結構長く山はあっと言う間に雲に隠れてしまった。
         
         
取り付きでツボになり4名で凄まじい風の雄冬山をピストンした。 上はカメラを出すどころか息さえ満足に出来ぬ烈風である。 メンバーの中には風で転びまくり、ガス中の下降でビビリ、浜益御殿の急な登り返しで3度泣きの入った女子もいたが、 終わってみれば増毛の山を3つ初登頂した喜びの方が勝った!とは本人の弁である。 復路は浜益御殿の頂きを通らず最短で巻く、 ザラメの長い緩斜面はスキーにブレーキの掛かる雪と加速される雪が交互に混じって脚が辛かった。 <2002年の浜益岳〜雄冬山はこちら>
         


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