袴腰山 ハカマゴシヤマ  872m  (様似町)  ■Home
2014年11月9日 曇り時々晴れ 西尾根周回ルート メンバー4名
6:20てんぐばし→8:40袴腰山→西峰9:00→11:00林道c150

道内に袴腰山や袴腰岳という山名は幾つかあるが袴の腰板の様な台形であることに由来する。 様似の袴腰山もなかなか端正な山で気になってはいたが、 主脈から外れまた遠いイメージもあって訪れるチャンスのない山だった。



えりも町大和の牧場から形の良いこの山が望まれた。 ニカンベツ川沿いの林道に入ると鹿柵ゲートが開いたままなので鹿打ちが入ったのかも知れない。 道は少し荒れてくるが橋を渡ってポン二カンベツ林道を順調に進み「てんぐばし」に到着、 ここまで来れたら半ば登ったも同然と少し嬉しくなる。 まだ薄暗いエゾマツの尾根に取り付くと古い作業道がジグザクに延びていたが背の低いミヤコザサの急斜面を直登して行く。 木が斑で割とすっきりした尾根だ、背後には様似天狗岳が朝日に赤く染まって気分が高まってくる。 尾根は606ポコを越えると緩やかになるが、足元に深い谷を見ながらスカスカした細尾根になる。 植生が何時の間にか背の低いゴヨウマツに変わり、その枝越しには日高主稜線が見え隠れして退屈しない。 そしてハイマツが出始めるとピークは近く、最後に枝を掴んで一登りすると平らな山頂だった。



ハイマツとカンバに囲まれた笹中に二等三角点「袴腰」が埋まり、 展望は木の間に辛うじて日高主稜線や豊似岳、様似の海を望む程度である。 さてここから200mほど離れた台形のもう一端、東峰へ向かうことにする。 ハイマツに覆われた稜線の北側を15分ほどトラバースしてピークに出ると予想外の大展望が待っていた。 幌満岳とアポイ岳〜ピシネシリ岳の山並みが近く、こんどは主稜線もばっちりだ、 西方には豊似岳がどっしり構え、更に太平洋が広がっている。 袴腰山は他の山から結横目立っていたがこれ程の眺めとは!思いがけぬ展望に満足する。

          


袴腰山東峰から北東の展望@  稜線繋がりの本二観別岳(1009m峰)が一際高くて格好良い、今回はこの山を見るのが楽しみだった。 その左に南日高主稜線が北へ延びている。 美幌岳〜広尾岳〜ピロロ岳〜ポン楽古〜楽古岳〜十勝岳〜オムシャヌプリ、 写真はここまでだがその先に、野塚岳〜トヨニ缶〜ピリカヌプリまでため息が出るようなパノラマが広がっていた。          

          


袴腰山東峰から南東の展望A  奥にこの界隈の主峰である豊似岳が構え、隣に端正なオキシマップ山、右端にルチシ山、更に薄っすら襟裳岬が見える。 目の前に広がる痩せた稜線と尖った峰々はいかにも日高らしくて気をそそる景観である。 さて本峰からは南尾根を周回して下降する予定だったがハイマツを嫌って藪の薄そうな中尾根を下ることにした。 尾根に出ると木が斑で歩き易くシャクナゲで一杯だ、花の時期を想像しながら淡々と下った。          

<この後に登った 様似天狗岳 はこちら>

<前日の オキシマップ山 はこちら>



          








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