中日の天気が一番悪いという冴えない三連休である。
未明に雨が止み昼から再び雨の予報ではまともな山は無理で八剣山の奥にある外山(トヤマ)578mに出掛けてみる。
外山は札幌150峰の一座で残雪期の記録を見掛けるが藪漕ぎで行く人はいないようだ。
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寒気が入って南区の山は冬の装いとなりちょうど八剣山より上が線を引いたように白くなっていた。
砥山栄橋を渡って八剣山の左に見えるのが外山で尾根の一ポコって感じである。
駐車場から観光農園の道を通って中央口に向かう。
登山道に濡れた落ち葉が積もり、登山靴で来たメンバーは滑って気が抜けぬ様子だ。
薄日が射し思ったより暖かく来て良かったと思いながら登ってゆく。
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八剣山は1時間足らずで登れる山だが毎年のように事故が起きている。
山頂直下は恐竜の背の様な岩稜帯でもし南側にでも転がったらあの世行きだ。
登山道を外さない限りさして危ない所はないがそれなりに登る人が多いのだろう。
お手軽にアルペン的な風景を楽しむにはもってこいだが侮れない山である。
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岩場の狭い山頂は遮る物がなくまさに360度の展望台である。
正面の札幌岳は雲が覆っているが後の神威岳や百松沢山南峰が顔をみせまずまずの眺めだ。
さて尾根伝いの外山はやや鬱蒼とし、右奥には一足先に白くなった砥石山が見える。
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分岐を西口コースへ下り、コルから藪の薄い尾根を辿る。
尾根は樹林で薄暗い感じだが暫くすると木の間に山頂部が見えてくる。
カットされた枝におやっと思いつつ、先に着いたメンバーの笑い声に何だろうと思ったら真新しい標識が掛けられていた。
「外山」では物足りなく「砥山」なら砥石山と紛らわしいので「八剣山北峰」という訳か、何でもいいが新たな一山として訪れる人が増えるかも知れない。
もう少し日が長ければ砥石山まで行けそうだが展望は期待できそうもない。
コルの手前から藪の薄い斜面を適当に下ったが素直に登山道を降りた方が良かったかも。
ワイナリーの親切なおじさんに近道を教えて貰い、3時間余りの里山ハイキングを楽しんだ。
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