太櫓岳  フトロダケ 1054m  山スキー  (せたな町・八雲町)   ■Home
2014年3月15日 曇り メンバー3名 北西尾根ルート 8:40道々42号ヘアピンカーブ→(12:10-12:25)太櫓岳→13:35道々42号ヘアピンカーブ

太櫓とはアイヌ語で(ピトロ 小石のある川)の意、 この山より東西に遊楽部川と太櫓川が流れ渡島半島の分水嶺を成している。 どっしりした遊楽部山塊の中にあって特に目立つ山ではないが遊楽部岳の夏道から時々端正な姿を覗かせ、 また道南1000m超の一座として気になる存在である。
                    

  
          
八雲町とせたな町の町境から北尾根を辿るルートもあるようだがポコが並んですっきりしない。 そこで道々42号ヘアピンカーブから太櫓川沿いに進んで北西尾根に取り付くことにした。 車の置く場所を探して行ったり来たり、諦めて路肩を除雪してると大型の除雪車がやってくる。 グッドタイミングだったが薄笑い浮かべて去って行った。 こんなのあっという間だべや!サービス精神ってものが無いのか〜、ぶつぶつ言いながらそれでも然程時間掛からず出発する。 沢は開いていたがまだ雪がたっぷりで淡々と河岸を進んだ。
                    

  
          
小沢を詰めて緩く回り込むように北西尾根に取り付く、 それでも少し急だったが登り切ると感じの良い尾根になっていた。 ガリガリだったら嫌だなと思ってたが程よく締まった雪の上に昨夜降ったと思われる十数cmの新雪が嬉しい。 風が寒くてジャンパーを着込む、風下を歩きたいが東側に雪庇が出ていた。 後ろの空や八雲方面には青空も覗かれるが遊楽部岳には曇がまとわり付いたままだ。 太櫓岳の頂はなかなか姿を見せず、谷間に臼別岳と思われるピークが望まれた。

                    

  
          
北尾根に合流するとさすが道南だなと思わせるブナが目立ち、登るに従って立派な木が多くなる。 ぼやけた天気と相まって気持ちの良いブナの疎林に癒されながら登ってゆく。 何処までも登り易い尾根だ。 ポコの右先にピークらしい白い頂がちょこっと顔を出したが随分遠く感じられた。 背後には見慣れぬ低山が広がる中に白い牧場が点在し、 日本海と噴火湾が薄っすら望まれて半島の狭さを実感する。 そしてポコを超えるといよいよ真っ白な頂稜が目と鼻の先に望まれた。




細長い山頂は標識も無く質素なものだった。 遊楽部岳の山頂が目の前に迫ってるはずだが雲に隠れたままで、 時折ペンケ山が薄っすら望まれる程度である。 もともと遊楽部岳自体それほど展望の良い山では無いが冬の景色を知らないのでちょと期待してたが残念だった。 太櫓岳の東斜面は雪で煙ってるが一本滑って登り返しても十分値のありそうな斜面である。


                    

  
          
さて、山頂でシールを外し新雪に覆われた広尾根を一気に下る。 スキーは全く期待してなかったが道南のこの時期にしては思わず顔がほころび声が出るほど軽い雪だった。 しかも尾根の上半分は疎林が続き、 深雪であればあまり楽しめそうもない斜度だが今日はスキーがよく滑る。 流石に下の方は立木が混んで雪も重くなったが、沢の出合いまで登り返しがなくて良い。 すっきりしない天気だったがピークを踏むという目的を果たせて満足な山だった。




          










































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