三角山・二ツ森 795m・679m (倶知安・赤井川・仁木) 轟滝の沢林道ルート 山スキー  地図はこちら  ■Home
2010年4月下旬 曇り後晴れ メンバー3名
7:35林道口→8:50尾根取付き→(10:10-10:25)三角山→(11:35-11:45)二ッ森→12:30・670mコル→13:25林道口 (休憩含)

三角山・二ッ森は倶知安町と赤井川村及び仁木町の境界に位置する一等三角点・三等三角点の山である。 三角点名称は久土山(クトサン)・二森で倶知安町の由来となる倶登山川(クトサンガワ)はこの二つの山に源を発している。 いずれも道なきマイナーな山だがすぐ傍を国道が開通してアプローチが近くなったせいか尾根に標識が付けられていたのは意外だった。

林道歩き、沢詰め、尾根登りを経て三角山に至る    三角山から広い尾根を辿ると見えてくる二ツ森   下りは雪でびっしり埋まった沢を滑って林道に戻る
昨夜は赤井川国道の樺立トンネルを抜けた道沿いにテントを張り一夜を過ごした。 往来する車も少なく初対面のNaさんは静かに熱燗を口に運んでいた。 翌朝、再びトンネルを抜け轟滝の沢林道の出合いに車を止め小橋を出発する。 今年は春が遅く林道にはまだ1m以上の雪が残りスキーが使えてありがたい。 時折クマゲラが木を叩く音を聞きながら1時間ほど歩くと林道が途切れそれと同時に沢が雪で埋まりだす。 登り易そうな斜面を選んで尾根に取付くと要所に標識布が付いていたのは意外だった。 この近辺で一般的に登られてるのは本倶登山くらいだろうと思っていたが国道が開通し登山の対象が広がったのかも知れない。 初め狭かった尾根も次第に緩やかで登り易くなってくる。 感じの良い疎林を抜けると最後に真っ白な急斜面となり新雪が載っていたら少し厭らしい斜面である。 上部には2m程の雪庇がずっと続きこれを何処かで超えねば稜線に上がれない。 Naさんが大きく遅れ、Koさんは山頂寄りに雪庇の薄い箇所を伺っている。 私は右に回りこんで稜線に上がりKoさんを追って丸い山頂を踏んだ。 生憎の天気で期待した一等三角点の展望は得られず正面の本倶登山と後ろに木の間から二ツ森が望まれる程度である。 その二ツ森は広い尾根の先に並ぶ三つ目のポコという感じで白い三角形を見せている。 637mコルまで一気に下りポコの中腹を巻いた鞍部で再び遅れたNaさんを待った。 どうやら足の調子が悪いと言うので此処で待ってもらうことにして二人で急ぎ二ツ森へ向かうことにする。 私は703mポコを直登しKoさんは右裾を巻きにかかる途中で熊の足跡を2箇所横切った。 ポコに上がるとKoさんは既に100m程先を歩いており足の速さに驚かされる。 二ツ森の登りでは二人とも息が切れるがNaさんを待たせたら悪いと思うと休んではいられない。 三角山を横に見ながら登り切ると白い平坦な頂の低潅木にテープが結ばれていた。 先ほどより天気が回復し眼前に羊蹄山が大きな裾野を広げている。 東に見える真っ白な頂は銀山かと思ったがずっと手前の714m鳥居沢である。 急いで戻ってNaさんと合流し637mコル手前から雪でびっしり埋まった沢中を滑って林道に出た。 林道は終盤から滑ったり止まったりを繰り返し、顔を出した蕗の薹を少し頂いた。


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