北斗市最高峰の二股岳は夏山ガイドにも追加された山で気になっていたが林道が崩壊したままのようだ。
展望の良い山とのことで登るなら好天の日にスキーでと思っていた。
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近くの林道にテント泊し、ものの3分で国道227号の駐車帯に着くが道路向かいの林道口が見当たらない。
今年の道南は雪が多いと聞くがこれ程とは!背丈以上の雪壁に驚く。
雪の上に「新政府軍・・」と書かれたポールの頭が出ていたので「んっ!間違いない」とスキーで出発した。
何処が道か分からず適当に送電線に出てようやく林道に合流、川向いに土方歳三らの合戦の場になった台場山を見上げる。
林道を淡々と進んで尾根に取付き、植林を抜けて疎林の広尾根を登ってゆく。
後方にポコポコした山並みと右に白い木地挽高原、島の様な函館山も薄っすら見える。
スキー向きでワカンでは勿体ない斜面だが雪が硬く早々と切り替えて正解だった。
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標高点764から山頂の反射板が目と鼻の先に見え、亀裂と雪庇の尾根を辿る。
雪庇の厚さは数mもあってこの辺はいつもこうなのかと驚く程だ。
そして山頂に到着、ここ暫く誰も来てないのか標識は雪の中だった。
木の無い山頂からは高曇りの下に駒ケ岳と大沼が霞み、横津岳と函館方面は雲の中、津軽海峡の先に青森の山をも期待したが・・昨日の青空が欲しい。
やっぱり無理しても昨日登れば良かったと思うがなかなかうまく行かない。
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【二股岳山頂から南西の眺め】視界は十数キロ程度だがなかなか良い眺めだ、左に辿った白い764ポコと尾根筋が見える。
この界隈で分かるのは左の毛無山と中央の設計山くらいだが、すっきりした天気なら桂岳や七ッ岳、大千軒岳が見えるのではと思われる。
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【二股岳山頂から北の眺め】駒ケ岳がすっかり霞んでしまい残念、中央奥の三九郎岳まで縦走する人もいるようだ。
道南は名前の付いた低山が多く、ピークハントに困らない程いっぱいあって魅力的だが結構大変そう・・ふと故Ko玉さんを想い出す。
ん〜それにしても残念な眺め、今度は登山道から再訪してみよう。
往路を下って林道を忠実に辿ると「この山は命にかかわる事故多発!」の看板が立っていた。
登る前に見たらモチベーションが下がっていたところだがこの山で何かあったのだろうか?
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<昨日の ルコツ岳〜北峰 はこちら>