二岐沢一ノ沢〜二岐岳  フタマタダケ 1591m (日高町)  ■Home
 2014年9月28日 曇り メンバー4名
 5:25二岐沢出合(北電ゲート)→5:35一ノ沢入渓→6:20大滝→(9:25-9:35)二岐岳→11:30大滝→12:35二岐沢出合(北電ゲート)

二岐岳(山頂が二つに分かれている小さな山)には以前、平取町側のピラチシュウスナイ沢から登っているがガスで展望得られず、 また期待した沢も見事に外れて実感の湧かない頂だった。 たぶん山頂からは北日高の良い眺めが広がっている筈で、かねがね日高町側の一ノ沢から再訪してみたいと思っていた。


千栄で3名前泊し、早朝合流した1名とまだ薄暗い千呂露林道を現地に向かった。 前日は21時に寝たが酒臭いねと言われるだけあってまだ本調子でなく、 しかも午後から雨の予報と聞いて少し気落ちする。 道理で外は妙に生温かいが二岐沢を徒渉する際やけに水が冷たく感じられた。 鈍よりした天気と相まってヌルヌル滑る一ノ沢にやや鬱陶しさを覚えるが 小さな滑を過ぎて720mの右股に20mの滝を見ると、じき現れる最初の小滝4mに漸く気が入ってくる。 更に黒い滑の岩盤が緩やかに左にカーブし、段差の様な小滝が続く先で6mの滝を超える。 狭い沢筋には倒木も目に付き決して綺麗な渓相とは言えないが「ん、思ったより良いっしょ!」という感じだ。 そして850mの左股を過ぎたどん詰まりに大滝が見え、すぐ左から落ちる支流の滝と合わせ迫力ある見せ場を作っていた。 大滝は遠目に20m位ありそうだがすぐ右手のザレから高巻いたので定かでない。 その後は地図通りに二股を進み、やや変則的な930mの二股は進む右股に6mの滝が掛かり高巻く。 さしたる難所も無く、散漫的な滝も990mで6mの滝(写真右)を登って終了する。


水は1030mの二股で早々と涸れ、左沢から補水する。 谷間に陽が射して紅葉が綺麗だ、かと思うとぽつっと雨を感じたり変な天気だが強風予報の割りに風が無くて幸いである。 途中でスパイク地下足袋に履き替え沢靴をデポ、淡々と標高を上げる。 1380mで不明瞭な二股が現れ右に進むといよいよ沢筋が怪しく1450mで藪に突入した。 スカスカの笹藪を分けて肩が近づくとハイマツも出てくるが35分の藪漕ぎで山頂に到着する。 もう来ることはないだろうが又しても展望得られず残念、寒いので即下山とする。 靴のデポ地まで一気に下り、水が出るころ下から二人登ってくる? こんな所で人に会うとはお互いビックリだった。 大滝はザレを下降した方が手っ取り早そうだが記念に懸垂下降することにした。 落ち口の右に古い残置があり、立木を使って30mのザイルを落したら届かずダブルとした。 滝下から見ると高さはザイルの余り具合から16-17mってところである。 ザイルを出したのはこれ一度で滑る小滝は登り以上に気を使い、巻くなどしてどんどん下る。 それなりに踏まれた跡もあって人が入ってる様子だが所々に垂れる新しいピンクテープにげんなり、沢中には不要な物で頂けない。 沢は短いながら案外楽しめ、思ったより早く下山することができた。 リニューアルした平取温泉まで足を延ばして解散する。




          








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