ニタナイ川北面直登沢〜伏美岳 1792m (北日高)
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2008年9月下旬 メンバー3名
6:50伏美岳登山口→7:00入渓→7:45c840二股→山頂(11:05-11:30)→13:00登山口(休憩含)
昨日からの寒気で山の降雪を気にしつつ貸切の伏美小屋に到着した。
ストーブを焚き中が暖たまってくるとじっとしてた虫達が動き始める。
今晩のご馳走はいつになく豪華にすき焼きだ!お酒を頂きちょいと用足しに外へ出ると気温が氷点下に近く、空には星が瞬いていた。
未明に目が覚めたが寒くてモチベーションがいま一つ上がらない。
あまり早く出発しても雪が溶けないだろうとずるずると5時過ぎまで布団の中にいた。
c840二股から沢相が一変したかのようだった 滑滝の登りは容易で軽快に高度を稼いでいく 開放的な滑がずっと続く、濡れた岩は滑りやすい
何と外は思いのほか穏やかで良い天気である。
林道終端から登山路を少し登り小沢からニタナイ川へ下るまでに人の踏んだ跡が見られた。
この沢は最近遡行する人が増え今朝も濡れた足跡が岩に付いて1-2名先行してるようだ。
入渓して40分ほどブタ沢を歩くと漸く先に滝らしいものが見えてきた。
c840二股に右から合流する10数mの斜滝でトムラウシ山から落ちている。
伏美岳へ向う左股には6m程の緩い滑滝がありブタから抜け出た反動か妙に感動を覚える。
そして何より秋晴れの空が嬉しかった。
これより沢相が一変したかのように滑滝が連続し快適に高度を上げていく。
c1180まで望外の滑が続く明るい沢だが滝らしい滝が1個もないのはやや寂しい。
このまま終わるのかな?全くドキドキ感の無いままガレを登ってくと遂に白い物が目に付き始めた。
紅葉どころかご覧の通りの冬景色にビックリ 爪先が冷たい、冬山の寒さを思い出してしまった 日高の山は冬篭りの真っ最中、短い夏が終わった
c1440二股を左に取ると水が涸れ荒涼とした雰囲気になる。
それにしてもまだ9月なのに結構降ったもんだ!地下足袋の爪先が冷たくて切ない。
c1650を過ぎいよいよ沢型が消え潅木が出て僅かな二股となる。
先行者の足跡は左を選んでるがちょっと迷いつつ我々は右を選んでしまった。
軽い藪を詰め北西の尾根に出るとハイ松になり、枝の雪を払いながら10分程で登山路に抜けた。
北日高の山々はすっかり冬篭りの様相で遅まきながら夏の終わりを実感した。
初心者に優しい沢だが早い時期なら雪渓が残り簡単には登れないだろう。
原油高騰の影響で街の銭湯でさえ420円もするのに新嵐山は280円で頑張っている。
全ての物が値上げされるご時勢にありがたいことである。
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