大森山を下山して前から気になっていた古平の丸山に寄ってみる。
丸山は日本海に突き出た小さな半島で北側が崖、南側に市街地が広がるちょっと変わった地形をしている。
郷土史「せたかむい」によると海岸一帯に人家が増え空き地が無くなってきたので明治初期に丸山下の湿地を埋め立てたとのことだった。
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古平温泉の駐車場に車を止め、藪ちっくな登山口から荒廃気味の遊歩道を登ってゆく。
道は日本海に面した崖に沿って延び、枝越しに群来町の海岸線とその先に厚苫岬が見える。
この眺めがこの山で一番とのこと、後方には3年前に登った懐かしい大森山が見えていた。
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山頂近くに古平市街と漁港を見下ろす見晴台があるが、折角の展望も木が邪魔で少し何とかならないものかと思う。
そして呆気なく小さな山頂に到着、ポールの後ろに烽火台の石組みが残っていた。
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烽火台とは敵の襲来を知らせるため火を焚いて狼煙(のろし)を上げた場所である。
江戸時代にロシア船を警戒して積丹から余市を繋ぐ烽火台が幾つか設けられたようで次の烽火台はここから良く見えるシリパ岬だろうか。
こんな場所で一年を通して寝ずの番?どうも非現実的な話に思えるがぽつぽつ雨が落ちてきたので下山する。
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