古部丸山(古部岳)  フルベマルヤマ 691m (函館市)   ■Home
2016年5月21日 晴れ 絵紙林道ルート メンバー2名   
15:20登山口→(15:40-15:55)三森山→16:10登山口 登り0:20/下り0:15 (休憩含む)

道内最古の一等三角点を持つ古部岳(古部丸山)は700mに満たない低山ながら端正で気になる山である。 登るなら積雪期かと思っていたが無積雪期に北側の林道からそこそこ登られているようだ。 気掛かりはゲートだが函館の坂口さんの林道情報を元に出掛けることにした。

一山目の泣面山、二山目の三森山を下山して既にいい時間だが予定通り古部岳に向かうことにした。 椴法華から1kmほど国道を進んで林道に入ると工事中の重機が道を塞いでいたが事なきを得てほっとする。 進むにつれ道は悪くなるが三森山に比べれば上等でそれより熊の糞だらけで飽きれるばかりだ。 そして9kmほど進んだ520mの沢形にピンクテープを発見、ここまで来たら登ったも同然で嬉しくなる。

スカスカした灌木の急斜面にシカ道が延びていた。 ぼろぼろ崩れる足元にフッキソウが咲き、面白い花だがアップでみるとちょっときもい感じがする。 そしてムラサキヤシオの中にピンクテープを探しながら登ってゆくと背の低いみやこ笹の斜面に変わり、真っ青な空の下に展望を期待させた。

山頂部はなんと一面のみやこ笹に覆われて見渡す限りの大パノラマが広がっていた。 その眺望はまさに圧巻という他なく、僅か700m足らずの低山とは思えない眺めである。 先程の山と逆の向きから見る海岸の先に三森山と泣面山がすっきり望まれた。 更に噴火湾の対岸にはオロフレ山や羊蹄山、写真では分かり難いがニセコ連山までクッキリ見える。

一等三角点「古部岳」ここは明治29年に千軒岳・八幡岳と共に選定された道内最古の三角点である。 こちらは亀田半島の突端にあるせいかこんなに見えて良いのって感じである。 南方に下北・津軽半島の山々、東方に噴火湾を囲む山々、西方に松前半島の山々と三方を海に囲まれた眺めは秀逸だ。 その風景は島々が浮かぶ瀬戸内の様で端っこにある山は何だろうと目を凝らしたら函館山(写真左)だった。
          

【古部岳山頂から南方の眺め】明日再訪する恵山と海向山がクッキリ見える。 海峡越しに下北半島が浮かび、その中でちょっと高いのは蓮華八峰の山々ではないだろうか、 眼下に広がる新緑の風景を目に焼き付けて下山する。          

<翌日の 恵山スカイ沢南西尾根〜海向山高原コース はこちら> 
<今日の二山目 三森山 はこちら> 


          

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