前日、本安足山とピウケナイ山を登って「ケンとメリーの木」の傍の見晴らしが良い公園に泊った。
のんびり朝を迎え観光客が来る前に車を走らせると尖った西岳が見えてくる。
ここの変化に富んだ沢コースは楽しく、萌え出たばかりの草木や春の花を眺めながらの登山はお勧めである。
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我々の他に気の早い登山者二人がゲレンデを登って行った。
道脇に続くニリンソウとエゾエンゴサクに気を良くするが沢中には雪渓が目立って昨日と思われる足跡が残っていた。
今年は山の雪解けが遅いのか大きなデブリも目に留まる。
沢コースは荒れ放題でおよそ登山道とは言い難いが鮮やかなリュウキンカの群落やカタクリ、エンレイソウなどを愛でながらのんびり歩く。
何と尾根の取り付きから雪がビッシリで、ジグザグに登り始めるが面倒臭くなって木を掴みながら直線的にステップを刻んだ。
見下ろすような高度感と富良野盆地に十勝連峰が霞んで良い眺め、そして傾斜が緩む肩に出てほっと一息つく。
雪が融けたばかりの岩場の道にショウジョバカマが咲き始めていた。
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山頂を前に急にゴロゴロと空が鳴り、ポツポツ雨が落ちてきたがすぐ止んでくれた。
山頂から眺める芦別岳もやはり去年より雪が多そうでやはり山を変えるべきだったかとちょっと後悔する。
稜線からゲレンデの中程までずっと残雪が続き、お蔭でザクザクと膝に優しく下ることができた。
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<2016年 富良野西岳沢コース はこちら>