富良野西岳・沢コース  フラノニシダケ 1331m (富良野市)   ■Home
2016年5月28日 晴れ 沢コース〜スキー場コース メンバー4名   
8:25登山口→10:40尾根分岐→(12:50-13:20)富良野西岳→16:00登山口 登り4:25/下り2:40 (休憩含む)

山頂部に岩壁が目立つ富良野西岳は向きによってポン芦別岳と呼ばれるほど立って見えることがある。 その頂陵は夕張岳と同じ塩基性の岩質で花が多いことでも知られている。

まだ山開き前だが沢コースからスキー場コースを予定した。 林道入口の案内板には古い概念図が書かれ、十一線からのコースもあったようで興味深い。 沢沿いの林道で迎えてくれたのはニリンソウとスミレの群落でその数の多さに驚く。 新緑の中、カッコウの声を聞きながらのんびり歩きたいが沢は雪解け水が多く徒渉に気を遣う。 たまたまゴム長に穴が空いていたのですぐ浸水したが他のメンバーも足を濡らすのは時間の問題だった。 もう怖いものなしとばかりじゃぶじゃぶ渡るが岩が滑って気が抜けない。 水辺に鮮やかなエゾノリュウキンカ、道脇に元気なショウジョウバカマ、デブリの傍に芽を出す春の恵みを頂戴しながらゆっくり進んだ。

道が荒れていたせいか「仙人の泉」と「金鉱の跡」を見逃してしまった。 尾根の分岐に「山頂まで2時間15分」の標識を見掛け少しピッチを上げる。 ジグザグの急登に凛としたエゾイチゲ、明るいオオカメノキとムラサキヤシオのコラボを抜けると「見晴台」で程なく大きな雪渓斜面になる。 灌木を掴みながら急な雪渓を登ってゆくと後ろに富良野の町並と十勝連峰が望まれた。 緩やかな稜線では清楚なツバメオモトなど春の草花に足が止まってなかなか山頂に届かない。

山部と麓郷の田園風景を眺めながら無雪期に初のピークを踏んだ。 夕張山地では数少ない一等三角点の山で展望は抜群だが花はまだ少し早かった。 初めての沢コースは変化があってなかなか楽しく、雪渓が目立つ長いスキー場コースへ下る。

【富良野西岳からの眺め】芦別岳の眺めが良く、それより誰もがあの山は?と思う中岳が一際尖っていた。 その左右にシューパロ岳と小天狗岳、写真では分かり難いが芦別岳の下に夫婦岩と松籟山も見える。 布部岳の右に小さな尖がりが気になり、 その右にはもう高い山や目立つ山は皆無でポコポコした芦別市の低山が静かに広がっているだけである。

<2012年4月 富良野オートルート はこちら>
<2008年2月 富良野西岳八線川ルート はこちら>


          

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