北の峰・富良野西岳 八線川ルート 1084.0m・1331.1m   ■Home
2008年2月15日 メンバー5名
9:45山頂駅→12:15富良野西岳南端1260m→15:00八線川 登り2:30 下り2:45(休憩含)

富良野西岳には滑っても滑っても続く面白い斜面があると聞き是非一度行って見たいと思っていた。 知人に入山方法とルートを教えて貰い計画を立てる段になって手元の「山岳スキー教程」という本にコース紹介が載っていたのを思い出す。 ルートこそ違っているが「標高差1000m、全長5kmに及ぶ大滑降が楽しめる」と書かれていた。

富良野西岳のピークへ南端尾根から登る       満足度は100%、期待度は200%に高まった       やや複雑な心境で?とぼとぼ林道を下る

ほぼ三十年振りの富良野スキー場はすっかり垢抜けして様変わりしていた。 車一台を下山口に廻し、スキー場の詰め所へ許可書と計画書を提出する。 ロープウエイで山頂駅に到着すると連絡を受けた係員が待ち受け誘導されてロープの外に出る。 話には聞いていたが管理がしっかりしているというか煩しい感じがする。 前々日から降り積った雪を膝上ラッセルで登った「北の峰」は初ピークで嬉しい。 稜線は吹き溜まって歩き難く下をトラバースした方が良さそうである。 斜面は風が当たらず快適だが雪が深くてラッセルは一人10分が限界だ。 雪庇の張り出す様はまるで巨大なサメの歯か化け物の牙のように並んでいる。 ・1110ポコを巻き沢の源頭を通過して・1236ポコと富良野西岳の鞍部で一休みする。 気掛かりな天気は薄曇りで何よりだった。 山頂近くのコルにダイレクトに登る予定だがこの雪では変更せざるを得ず、ぐるっと廻って南端の尾根から登ることにした。 小刻みにターンを繰り返しもう一ふん張りという処まできて40cm下が弱層だった。 ピークは4名が未踏で山頂は目と鼻の先に見えるが諦めるより仕方が無い。 山腹をトラバースして標高1200mから八線川に向ってロング斜面を滑った。 太腿に達する深雪だがフカフカのパウダーが舞い上がりご機嫌の滑りに思わずやったーと叫ぶ。 尾根は疎林の急斜面が続き満足度100%、期待度200%に膨らむ。 滑りながらコケながら嬉々として声を上げ当然このままずっと続くと思っていた。 ところが標高700m位で傾斜が緩むと雪が深過ぎて思う様に滑らず、標高500mからは沢が開いて閉口する。 こうなるとスキーを楽しむどころではなくスノーブリッジを探すのに苦労する。 沢が平坦になると程なく林道が現れ、砂防を越えてデポした車に戻った。 結局スキーが楽しかったのは中盤までだったが、今年の少雪にここ数日の大雪が積もってダブルパンチを食らった感じである。 期待が大きかっただけに不完全燃焼に終わって残念、いつもなら文面通りに滑り応えのあるルートだと信じたい。


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