フップシ岳 1225m(足寄町・釧路市) 山スキー ■Home
     2013年3月16日 曇り 足寄峠ルート メンバー5名
     10:05足寄峠→(12:05-12:20)フップシ岳→13:00足寄峠

フップシ岳(アイヌ語でオ・ヌフ・ヌプリ 温泉・のある・山)は隣の雌阿寒岳に比べるとかなり小粒だが端正で気になる山容をしている。 夏道がないため阿寒湖を挟んで百名山が並ぶ一大ロケーションにありながら、 訪れるのは一部のマニアだけという至って地味な存在である。 殆ど上まで黒々して一見スキーには不向きに思えたが唯一楽しめる斜面があると云う、 道東遠征の途中にちょと寄ってみることにした。



高速で札幌から3時間足らず、道東は意外に近い   山麓は手付かずの原生林が広がり心が落ち着いてくる  中腹の植林帯まですっきりした廃道が延びていた

高速で十勝に入ると予報通り青空に変わって気を良くする。 真っ白な雌阿寒岳に次いで雄阿寒岳が望まれ心が弾んだのも束の間、出発地の足寄峠に着くと再び曇が覆ってしまう。 ここは足寄町と釧路市の境界で云わば昔の十勝国と釧路国の国境に当たり、広い駐車帯には足寄峠の看板が立っていた。 国道を渡り森の中に入ってすぐエゾマツの巨木に目を見張る。 スケールが大きいとでも言おうか見事な原生林に感激する。 峠と云うからには人が行き来した跡だろうか?幅数mほどの緩やかな道が続いて、 帰りにこれを滑るとすこぶる楽だった。

展望を期待したフップシ岳だったがガスで残念・・   二等三角点はこの下か、案外雪の多い山だった    西面の沢形はなるほど疎林の好斜面が続いた

尾根を忠実に 辿るとどんどん急になりやがて煩わしい潅木帯となる。ガリガリ斜面 にクトーを効かせて我慢するとじき潅木に囲まれた頂上部に到着、 黄色い山頂標識が雪の上に出ていた。眼下に阿寒湖と正面に雄阿寒岳が 聳えて欲しかったが乳白色の景色があるのみだった。 帰りは潅木帯を迂回して樹林の沢形を滑降、 時期が時期だけにそれなりの雪だがなるほど疎林の続く良い斜面である。 登り返しが一切なくタンネを一気に滑り降りるとあっと言う間に国道だった。 弟子屈の温泉銭湯「亀の湯」200円でさっぱりし斜里に向う。



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