西沢〜恵庭岳 (エニワダケ) 1319.7m (道央) ■Home
2008年10月中旬 曇り メンバー3名
7:45林道→7:55登山口→9:20・c750分岐→11:20稜線→(12:10-12:15)山頂→夏尾根→見晴台休憩→14:00ポロピナイ下山口

晩秋のオコタン野営場は営業期間中にも関わらずひっそり静かな佇まいを見せていた。 時期的にもう訪れる人などいないのだろうと思って駐車場に車を停めると後でしっかり入場料を取られた。 なかなかしっかりした管理人である。 利用者不在で気の毒なほど暇そうだが日がな一日ぼーっと過ごしたくなる静かな湖畔だった。

秋の支笏湖は人の姿もなく静かでお勧めである        既に廃道かと思いきや笹狩りされていた      普通の登山道とは勝手が違い高巻きもある
オコタンペ川左岸の林道を辿ると形ばかりの登山ポストがありそこから登山路が延びている。 枯れ草を掻き分けながら沢形を進むと背丈程の涸れ滝が幾つか現れる。 何れも苔で良く滑り登山靴では太刀打ちできない滝もあって一般的な夏路とは勝手が違った。 暫く登ったc750分岐には細かいザレが堆積し右股は砂利を敷き詰めた道路のようである。 山頂へは地味に左股を進むがもはや登山路の痕跡すらないガレガレの急登である。 先に見えるこん盛りした崖山を登っていくとポツリと額に雨を感じた。 本降りになりそうだと思っていると、いきなり頭上で炸裂するかのように雷が轟き渡った。 心臓が口から飛び出るとはこのことか!使いもしないバイルをぶら提げて来たのを後悔する。 身を縮めて歩くと程なく雨は止んでくれたがカッパの中はムレムレである。 左に崖尾根を見ながら源頭の黒岩を越えc1200過ぎで右から合流する尾根に上がった。 低潅木と草付きの斜面からは支笏湖の展望が良さそうだが今日は生憎である。 ガスで先の様子が分からぬまま登ってると忽然と見たことが無い岩塔が現れて戸惑いを覚えた。 どうやら西の小ピークのようで取り敢えず高みを目指すと古い道標と踏み跡が出てきた。 陵線には小さなケルンがあってその少し先の岩塔で路が途絶えてしまう。 岩塔を回り込んで目を凝らすと下に見覚えのある看板が目に止まった。 ザイルを出して一旦夏道に下り、崩壊が進む溶岩ドームを登ってピークに到着する。 頂は寒くて長居が出来ず登山者で賑わうポロピナイコースを下って車を回収した。 夏道に飽き足らない御仁にお勧めのルートである。

c750分岐の右股はガレに埋まって面白い光景だ     涸れ沢を詰めた先にある黒岩を右から越える       山頂直下の岩場は年々崩壊が進んでいる

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