恵庭岳 エニワダケ 1320m  爆裂火口ルート  千歳市   ■Home
2015年9月12日 曇り メンバー4名 7:50登山口→10:00噴気孔750m→12:30登山口

山名はアイヌ語の「エ・エン・イワ 頭の・尖った・山」を意味し、恵庭市の由来になっている。 山頂の北東には300年前の噴火で吹き飛んだ大きな跡が馬蹄形に広がり、 更にポロピナイに向かって刻まれた深い谷には幾つもの噴煙が上がってる。
                    

 
          
予報では午後から下り坂、手短な沢でもと思ったがいっそ増水の心配がない爆裂火口を登ってみることにした。 ここを登ったという話を聞いたことはないが山頂付近から見る源頭の雰囲気はなかなか良いものがある。 さて登山口を出発してすぐ左から入る大きな涸れ沢が目指す谷で、入口に×印が付けられていた。
                    

 
          
出発して早々ポツポツと降ってきたがすぐに止む。 崩れた大岩が積み重なる谷は今にも不安定な岩が斜面から転がってきそうで落ち着かない。 数年前に登山道と間違って遭難した人や行方不明のままの登山者もいるなあ〜そんなことを考えながら歩いていると鹿の頭蓋骨にビックリ、 あまり気持ちの良い場所ではない。
                    

 
          
やがて両岸切り立つゴルジュとなり、この先何が出てくるかゾクゾクしながら進む。 高い崖は高巻き不能で進むか戻るしかないがザイルを20mにしたのが悔やまれる。 ここはちゃんとした装備で来るべきだったと思いながら涸れた小滝を登ってゆくと8m以上ある滝が立塞ぐ。 一見容易に見えたが岩が脆くて抜けが悪く、この沢で初めてザイルを垂らした。 更にV字の先になにやら大きな岩壁が垣間見え、どうやら簡単な所ではなさそうだ。
          


岩壁がなかなか出てこないので単なる目の錯覚だったかと思ったら大きな断崖に囲まれて愕然とする。 丸く口を開けた噴気孔から噴煙が立ち上り、匂いはないが有毒ガスが怖い。 恐る恐る近づくと穴の左壁から登れそうだが上の状況が分からないので無理は禁物、引き返すことにした。          
                    

 
          
地図を見れば核心部の真っ只中でもうちょっとの辛抱だったが残念、記念写真を撮って下山とする。 8mの滝は懸垂で、小滝はクライムダウンの練習に丁度良く、目が慣れたのか恐怖感も薄れ淡々と下った。 あまり人にお勧めできる場所ではないが久し振りにドキドキする緊張感が楽しめた。






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