2010年6月下旬 曇り メンバー7名
7:50林道→9:00東面沢出合→(11:00-11:20)780mピーク→(11:40-11:50)エチナンゲップ山→13:00比宇川出合→13:55林道 (休憩含)
日高の中部には面白い名前の低山が多い。
新冠町と新日高町だけでもピウ岳、リビラ山、ヌモトル山、レサッピ、オロエナイ、ソロアンナイ、
シカシナイ山、等々とカタカナの変わった山名が目に付く。
これらは全てアイヌ語に由来すると思われるが今回訪れるエチナンゲップも負けず劣らず稀有な名である。
「ゲップ」が出るほど中身の濃い山とは思えないがお初の山でそれなりに楽しみである。
孤立した太陽橋に凄まじい川の氾濫を想像した まだ続く筈の林道は早々と消失し広い河原を歩く 手始めに現れた4mの小滝、シーズン初沢で楽しい
平取町でC0、久々の面々と軽く飲んだ。
日本中がサッカーワールドカップ日本戦でTVの前に釘つげになってる最中に集まって来るのだから
よほど物好きなメンバーと言える。
しかも明日登る山を考えれば我ながらただ呆れるばかりである。
翌朝はチロロ2さんの作ってくれたうどんでお腹を満たしHさんの待つ林道へと向かった。
比宇川沿いの太陽林道を車で進むとエチナンゲップ山東面沢まで2.5kmを残して行き止まりとなる。
川床まで20m、長さ100mに渡って林道がえぐられていた。
鹿の警戒する鳴き声に見送られて出発すると道は至る所で決壊し孤立した橋が残されていた。
どうやらこの林道が復旧することはなさそうである。
今は広い川原に申し訳程度の水しか流れてないが2003年の台風は凄まじい氾濫だったと容易に想像が付いた。
1時間程歩くといよいよ東面沢の出合だが瓦礫に覆われ酷い荒れようである。
水の伏流したガレ沢を登るとc410二股で水が流れ出しほっとする。
この二股の右は702mピークだが今回は左を選んで780m最高点を先に登ることにした。
ブタ沢は予想通りで気落ちもしないが沢水を口に含むと不味いのがちょっと残念だった。
450mで手始めに4mの小滝が現れると続いて4-6mの小滝が3つ出てきただけであるがシーズン初沢なのでそれなりに楽しい。
程なく急な涸れ沢となりそろそろ右の尾根に逃げた方が良さそうだ。
尾根まで残り数十m足らず薄い笹薮を登って肩に出ると何と古い作業道が延びていた。
この道は702mピーク方向から来ており上手く使えば容易に山頂に登れそうである。
尾根通しに鹿道を辿って一段高い780mピークに至ると意外にも山頂標識が付けられていた。
樹林に囲まれさしたる展望はないが直下の斜面にツツジが咲いている。
次に鹿道と作業道を辿って702mピークへ向う。
こちらが本峰だと思うが通り過ぎてしまうほど特徴のない頂である。
さて下降は東尾根を下ることにするとすぐ脇に作業道が延びていた。
教えて貰った「しどけ」なる山菜を採りながらテクテクと東面沢出合に戻った。
滝は集中して現れ最後の滝を登って程なく水が涸れた 780ピークには紫色の標識が掲げられていた この古い作業道を辿れば楽に山頂が踏めるだろう