大千軒岳 ダイセンゲンダケ(道南)1071.6m ■Home  

2000年6月 曇り 知内コース
登り3.55 下り3.40 総時間7.35
登山口→(1.45)金山番所→(2.10)山頂
山頂→(1.45) 金山番所→(1.55)登山口

 

 

 


函館を朝5時出発し集合場所の奥二股登山口に6時半頃着く、広場は既に10台以上の車でびっしりである。ここはキャンプ場にもなっていて簡易トイレが備えてあった。福島町の「山歩集団 青い山脈」(清水さん代表)主催の登山会には40名ほどが集まった。点呼とミーティングを終え7時半出発する。知内川に架かる小さな吊り橋を渡るが結構揺れる。30分ほどして登山が初めてという御婦人のペースが遅れだす、「前もって函館山でも登って練習すればよかった」などと愚痴っていたがリーダーの続行不可能という判断で連れの4人と一緒に引き返して行った。参加条件が中級者以上となっていたはずだが・・・人数が多いとレベル差も様々で主催者の苦労どころであろう。1時間ほどして「広い河原」で休憩を取る、渡渉するが水も少なく石伝いに簡単に渡れた。今の時季には珍しく大きな雪渓が残っていてこの上を歩くとすぐ大きな十字架の立つ「金山番所」であった。この十字架は雪崩等によって3度も飛ばされたそうである。金山番所から966m地点のコルまでは急登続きである。霧で時折上からポツリと滴が落ちくる。コルに出る前の道は崩れて多少足場が悪いが全般に危険な個所も迷うような場所もない。霧の中に再び十字架が白く光っていた。ここから山頂まではなだらかな笹尾根である。終わりかけのシラネアオイを所々で見かけた他は千島キンレイカ、ミヤマアズマキク、ムカゴトラノオ等が咲いていた。花は春から夏への切り替わり時期で少々寂しかった。頂上では松前新道からやってきた上ノ国グループが待っていた。今回、合同で「山頂学習会」を予定してたらしいがこの寒さと強風で中止となった。福島グループは風の無い窪地に一旦引きかへし「清水さん」からこの山の植物や昆虫、それから盗掘被害などのお話を聞いた。あちこちにある土のえぐれた窪み(盗掘跡)が痛ましかった。「登山はただピークを目指すだけではなくその山の動植物に感心を持つことにより楽しみが2倍にも3倍にもなる」と言う清水さんの言葉が心に残った。 (帰路開湯700年の知内温泉で汗を流した)




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