台場山 (川汲温泉コース〜NTT管理道路)  ダイバヤマ 491m  (函館市)   ■Home
2015年8月2日 曇り 
5:40川汲温泉→5:45登山口→(7:10-7:20)台場山→8:20NTT登山口ゲート→新川汲トンネル(自転車)→8:45川汲温泉

函館へ帰省の序に未踏の台場山を予定した。 ここは土方歳三率いる旧幕府軍が新政府軍と一戦を交え勝利した場所で、山頂に大砲が設けられた山として知られている。 登山道の状況を函館の坂口さんに訊ねたら「NTT管理道路より川汲温泉コースからがお勧め」とのこと、 折角なので自転車を使って二つのコースを縦走してみることにした。



朝起きたら雨だったが空が明るいので予定通り川汲街道(道道83号)へと車を走らせた。 トンネル手前のNTT管理道路に自転車をデポし、川汲温泉に車を止めて出発する。 道路向かいのポールに赤テープを見付け、そこから草藪を分けるとしっとりした小川の対岸に登山道が延びていた。 これほど分かり難い登山口も珍しく、下調べせず行ってたら迷っていたかも知れない。




登山道は思った以上に明瞭で、時々見掛ける熊の糞に雄叫びを上げながらジグザグの急坂を登って行く。 見晴しが無くやや薄暗い感じだがミズナラから道南特有のブナに変わると少し明るくなってくる。 道は尾根の東斜面に続き、尾根上には登山道と見間違うほど立派なシカ道が延びていた。 幾つかポコを越え山頂が近づく頃、藪中を動く獣の気配に気が付く。 雄叫びを上げても逃げる様子が無く鹿ではなさそうだ、ナタを忘れたことを後悔しつつ早足で通り過ぎる。 そして前方の視界が開けると古びた山頂標識が目に留まった。 中央の凹みが砲台の跡だろうか?意外に小さな山頂だ、雲が垂れ込め標識の奥に三森山が頭を出すだけだった。

          


ところがみるみる雲が消えて浮島の様な函館山とその奥に当別丸山が見えてきた。 雨に当たらないだけでも儲けものだったがこれだけ見えれば十分である。 先程よりクッキリした三森山の隣に蝦夷松山と雁皮山が望まれ、また北方にはなかなか足を運べない泣面山が頭を出していた。          



さて山頂からブッシュに覆われた小路を下ってNTT管理道路に向かう。 林道を下ってすぐ道路が交差する傍らに「川汲旧山道古峠」の標柱が立っていた。 どうやらここが昔の峠の頂だったようで手前に登山口と書かれた標識が立って以前はここまで車が入れたのかも知れない。 あとは舗装をテクテク下るだけだが苔生してそれなりに趣を感じる。 そして山頂から1時間でゲートに到着、道道83号は殆どペダルを漕ぐ必要がなく楽だった。



車を止めた川汲温泉は情緒ある温泉宿で江戸時代から湯治場として開かれていたらしい。 駐車場の横には函館戦争の慰霊碑と小さな薬師堂があり、案内板に土方歳三等がここに陣地を構えたと書かれていた。 ちょうど一風呂浴びて出てきた常連が「朝4時からやってるよ」とのこと、 誰もいないカウンターに400円を置いて中に入る。 熱めと温めの湯船が二つ、源泉が贅沢に掛け流されとても良いお湯だった。








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