尻岸馬内川北東面直登沢〜中天狗〜同東面沢 1316m (芦別市) 地図はこちら  ■Home
2011年7月上旬 晴れ メンバー5名
7:20林道終端→尻岸馬内川c580m入渓→8:20同北東面直登沢出合→(10:15-10:50)中天狗→11:40同東面沢出 合→12:50林道

好天を狙って後芦別山群の一つ中天狗(ちゅうてんぐ)に登ってきました。 この山は今年4月に登った夕張中岳からすぐ北に見える鋭鋒で小天狗と並び息を呑むような山容が印象的である。 後芦別山群の山は総じて奥深くかなりマイナーな部類と言えるが唯一中天狗のみ例外で数週前のsakagさんの情報が動機付けになった。 急な声掛けにも拘わらず5名の平日登山隊が集まり、芦別市と富良野市の境界を流れる尻岸馬内川沿いの林道を出発しました。

4月芦別岳陵線より望む小天狗(左)と中天狗(右)    一瞬、凄みさえ感じさせる北東面直登沢の出合    山頂は近い、お花畑の向こうは松籟山と御茶々岳
林道の状態は概ね良くすんなり終端車止めから入渓した。 綺麗な水に白い玉石が目立ちピンの抜けたスパイク地下足袋がつるつる滑って辛い。 1時間ほどで左岸から小さな支流が幾つか合流すると北東面直登沢の出合は近く地図を何度も確認する。 結局、本流には魚影を見ないばかりか段差の様な小滝があるだけの退屈な渓だった。 一方、北東面直登沢は小さな渓だが見るからに急峻で両岸の岩壁が切り立ちぞくぞくする雰囲気を漂わせている。 早々に小滝が連続して水飛沫を上げ、手始めに3mの滝は冷たい雪融け水のシャワーを浴びた先行よりお助けを貰った。 更に黒い小滝が幾つか続き、岩屑や浮石に気を遣いながら突き上げて行く。 と言っても沢登りの趣きにほど遠く、ふくらはぎが痛くなるほどの急斜を登り続けるだけである。 急に減水したと思ったら900m過ぎから雪渓が覆い、落石などを考えれば下降は遠慮したい沢である。 幸い雪渓は200mも続かず1100mを過ぎると涸れ二股となり左を選んだ。 立木や笹を掴みながら標高を上げ判然としない沢形に代わって明瞭な鹿道を辿る。 次第に空が開け、突然ガサガサと音を立てながら立派な角を持った鹿が笹と潅木を飛び越え駆け上って行った。

山頂はハイマツのイメージだっただけに嬉しい   すぐ分かる崕山と向こうは味のありそうな惣芦別岳   意外にも平坦で穏やかだった中天狗の山頂風景
鹿道は上手に岩場を迂回して低潅木と草付きの急斜面にジグを切り歓心するほどである。 何の疑いも無くこの鹿道を辿ると一面黄色に染まったシナノキンバイとバイケソウ?のお花畑に迎えられた。 まさかこんな岩山にお花畑があるとは!急に足取りが軽く山頂は目前である。 登るに従いお花の向こうから布部岳、松籟山、極楽平、御茶々岳など主稜線の山々が望まれ、 最後に芦別岳本峰が雄姿を現した。 中天狗の山頂は意外に平坦で三等三角点が設置されている。 西には特異な脊梁の崕山が近くに見え、さて後芦別山群の山々はどうかと言うと、1272m「小天狗」が南に並び、1493m峰「夕張中岳」が流石に目立っていた。 1457m峰「シューパロ岳」は頭だけ覗かせ、1415m峰「夕張マッターホルン」は山の陰だった。 おそらく後芦別山群の中で一番展望が良いのは夕張中岳だろうと思うが?未踏のシューパロ岳と小天狗からの展望が楽しみである。 下降は東面沢を使うと本流近くまで水が涸れ、すこぶる順調に戻ることができた。


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