大雪山の展望台として知られるパノラマ台から朝陽山に登って残月峰まで足を延ばすことにした。
台地状の朝陽山はニセカウの尾根の一部という感じだが黒岳ロープウエイから峡谷の上にどっしりした山容を望むことが出来る。
(写真は黒岳の八合目から)
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まだ冬仕舞中の層雲峡園地からニセカウの登山道だった踏み跡を辿る。
荒れた道は次第にこなれ、出発して1時間程の分岐からパノラマ台と呼ばれる狭い岩頭に到着した。
正面に黒岳がドーンと聳え、温泉街と国道を見下ろす展望に思わずオーッと声が出る。
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分岐に戻って朝陽山に向かうと道は思いのほか明瞭で所々枝切りされていた。
だがシカの通り道とみえ糞だらけだ。
残雪だったらヒヤヒヤするだろう崖っぷちから谷間を望み、そして雪の台地から屏風岳や丸山、平山など北大雪の眺めが広がる。
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後の大雪山に頬を緩ませながら山頂に到着した。
黒岳、凌雲岳、愛別岳の他、目が慣れてくると烏帽子岳や上川岳なども同定できて楽しい一時を過ごす。
ここからニセカウは結構遠そうだが廃道になる前に一度登ってみたかった。
さて後続と入れ替わり、残月峰に向かったと思われる先行者のツボ跡を追う。
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朝陽山から西の尾根を下ると雪が途切れ、地形図で読み取れない岩陵が出てくる。
戻って巻くと残雪に先行者のツボ跡が現れてルート取りに感心する。
灌木を分け残月峰の手前ですれ違った先行者は何とKさんで久々の再会だった。
残月峰は見晴らしの無い山で一週間か10日も早ければ雪を踏んで楽々だったと思うがタイミングが難しい。
ここは一度訪れたらご馳走様って感じだが朝陽山は再訪してもいいかと思う。
笹藪からパノラマ台の登山道に戻って黒岳の湯に浸かった。
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