日曜は浜益10名山の知来岳「アイヌ語でチライ・オチ イトウ(魚)のいる所」を予定、
1000m弱ながらピリ辛な山で積雪期と無積雪期に一度ずつ登っている。
以前は御料地から左の尾根を登ったので今回は右から登ってみる。
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御料地の分岐からスキーで出発し、1時間ちょっとで尾根に取り付く。
ここは大滝山を登った時と同じ尾根だが雪が少なく灌木が目立っていた。
境界稜線に出るとそれまで横にあった704のコブが後ろに端正な山の形を成し、前方にはボロボロになった山頂尾根と霞む黄金山が見える。
どうやらスッキリした展望は諦めた方が良さそうだ。
雪庇の稜線にはシュルンドが見え隠れし、昨日の暖気で殆ど消えかけたトレースが残っていた。
稜線は狭くなったり広くなったりを繰り返しこのままスキーでと思ったがいよいよピークの手前300mでデポする。
ちょっとした下りだが左が崖で痩せ細った雪と一緒に落っこちそうなのでザイルを出す。
下から見ると何てことはなく、上で待っていると言うメンバーの背中を押して目と鼻の先の山頂に向かった。
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一見やばっちい感じの稜線も見た目ほどの険しさはなく淡々と山頂に到着する。
ガスで黄金山と奥徳富岳が見えるだけだが浜益10名山完登のメンバーを始めみんな初ピークで嬉しそう。
左の尾根からツボとスキーのトレースが延びていたが、左の尾根も右の尾根もそれなりにタフで達成感の得られる山である。
さて幾ら待っても晴れそうにないので稜線(写真中)を戻るとなんと青空が覗き、白い山々が徐々に姿を見せ始めた。
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空がみるみる青みを増し、ザイルを出した所から群別岳、奥徳富岳、暑寒別岳、南暑寒岳を一望する。
程なく男女が登ってきて何気なくステップを下ってゆく。
青空の稜線を進むラッキーな二人が眩しく感じられた。
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大滝山、徳富岳、群馬岳、富士形山、察来山、当別丸山を同定、
少し広くなった819付近からスキーを滑らせる。
尾根を下る手前でまた一人登ってきて「あとどの位ですか」と聞いてくるので「1時間位だから頑張って」と返したが既に13時を回っていた。
低山でも距離があるので早出は必須、そして出来るだけ好天に登りたい山である。
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<2006年の 知来岳 はこちら>