2010年9月上旬 曇り メンバー3名
7:50峰千走橋入渓→10:30登山路→山頂(11:25-11:35)→13:30新道下山
千走川本流は以前、アクシデントにより撤退した心残りな沢である。
総勢11名で遡行したとき中程にあるゴルジュで新人が滑落負傷し自力下山を断念、行動停止となった苦い思い出がある。
今回は好天を狙い平日登山隊を組んで再訪することにした。
峰千走橋の下流にある前回直登した2段10m滝 峰千走橋を下って今回はここから遡行を始めた 710mで釜付き6m幅広の滝を登る、滑と滝が適度に現れる
まだ星のある時刻に札幌を出発し予定より早く島牧村に到着する。
久々の好天に気を良くして登山口に向かうと何と道路が通行止めである。
腑に落ちず偵察に行ってみると川沿いの道路が決壊し復旧中だった。
このまま帰る訳にもいかず一旦村に戻って迂回路がないか聞いてみることにした。
朝っぱらからほっかむりした二人が旅館を訪ねたせいか誰も出てきてくれない。
たまたま商店の前で立ち話をしてる人を見掛け、宮内温泉から千走温泉に抜ける林道があるのを教えて貰う。
それはくねくねした山超えの道で暫く赤い屋根の温泉が見えホットした。
そんなこんなで新道登山口に着くと既に某ツアー会社の車があり、さすが商売だけあるなと感心する。
身支度して登山口そばの峰千走橋から入渓すると大きな樋と滑があり緑あふれる渓相が待っていた。
少し先で釜を持った6mの滝を登る。
更にその先に釜を泳いで取り付いた10mの滝は、今回はしゃっこいのでサックリ巻いた。
その後に立て続けに6mほどの滝を登ると前回撤退したゴルジュとなる。
10m滝、今回は高巻いたが泳いだ方が早くて楽しい ゴルジュの中に陽が入って明るく以前とは大違いだ ゴルジュ出口のCS滝、濡れたくないので巻いた
入口の滝を巻いてゴルジュの中に入るとあの時の記憶が思い出された。
怪我をした当事者も他のメンバーも救援を待つ数時間がとても長く寒くて震えた場所である。
さてここから先の遡行は初めてでゴルジュの出口にハングしたCSの滝があり巻いた。
ゴルジュを抜けると急に穏やかな渓相に変わる。
小滝と階段状の綺麗な滑が続きまるで庭園の中でも歩いてる様な感じである。
ブッシュを分けて現れた源頭は広く開放的で、藪漕ぎなしで真駒内からの登山路に合流した。
新道分岐にザックをデポし秋風に吹かれて山頂を往復する。
千走川本流は前回ずっと下流から入渓したがただ長いだけで面白みが少ない。
遡行するなら登山口のある峰千走橋からか又は林道を少し下って小沢から本流c640付近に入れば十分である。
初心者がのんびり楽しめる優しい感じの沢だった
(写真は前回と混在)
暑ければ飛び込みたくなるような綺麗な水である 階段状の小滝が続いて庭園のような明るい渓相に変わる すこぶる開けた源頭を藪漕ぎなしで登山路と合流する