千走川本流〜狩場山(2014再訪) 1520m・島牧村 ■Home |
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国道駐車場でテン泊し、急いで登山口に向かった。
今日は下手したら午後から雨の気配、本流だけさっと遡行して山頂はパスし、
あわよくばせたな町の太田神社に寄って帰ろうという算段である。
千走川は下流から遡行してもダラダラしたゴーロに滝が1つ2つあるのみ、登山口のある峰千走橋から入渓すれば十分だ。
沢に入ってすぐエメラルドグリーンの深い函に気を良くし、溜りに魚影をみながら6mの滝を超える。
そして「山谷」にわざとらしく泳いでる写真が載っている滝場、ここは簡単に巻けるが今回も数掻きして直登した。
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水量が前の半分で普段なら水に浸かってるような岩盤をひたひた歩く、
ふと見ると足元の岩壁の中から水がピューっと小さな放物線を描き、それを咄嗟に小便小僧だと言う同行者はなかなか良い感性している。
水の加減か、岩の中に管でも付いてるのか、そんなのが幾つか目に留まった。
流石に朝は水がヒヤッとするが小さなゴルジュも楽に中を行ける。
序盤から滝・釜・ゴルジュとコンパクトに沢のエキスが集中して楽しい。
このあと趣ある滝が出てきて沢は徐々に開けてゆく。
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水は1030mで涸れ、灌木の中に明瞭な沢筋を辿る。
二俣に次いでちょっと紛らわしい三俣は真ん中を行くと藪漕ぎ無しで広々とした源頭に出る。
気持ち良い草原にはシナノキンバイ、エゾカンゾウ、ミゾホオズキ、ハイオトギリなどの黄色い花々が
融けたばかりの雪渓を追うように咲き、至福の一時を楽しむ。
やがて真駒内コースに合流すると早くもポツポツ降り出し、滑る夏道をいそいそ下った。
冷えた体を温めるのはやっぱり温泉が一番、お客さんのいない千走川温泉でまったりして帰途につく。
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