屏風岳 (北大雪)ニセイチャロマップ第一川 遡行 1792.2m  地図はこちら  ■Home
2007年8月下旬 晴れ メンバー3名 登り4:25 下り2:50
林道6:45→c930二股8:05→山頂(11:10-12:12)→c1260本流出合13:20→c930二股14:21→林道15:00 (休憩含)

c785の10m滝、右岸に明瞭な巻き道あり      c855の幅広の12m滝、ホールド豊富な右を登る          直登できる滝が多く楽しい

北見市富里湖キャンプ場を5時出発する。 大函で林道ゲートを開け水量の少ないニセイチャロマップ第一沢に入渓する。 2つの砂防ダムに挟まれるように5m程の小滝が連続し先の期待を持たせる。 沢には失礼だがピークハントが目的なだけで遡行自体の楽しみなど全く期待していない。 直ぐに両岸高く狭まって直登不能な10mの滝が現れ右岸の明瞭な巻き道を辿る。 どうやら全く認識不足で何だか期待が持てそうな予感がする。 更に幅広の12m滝が現れホールド豊富な右側を直登する。 下りは右寄りの乾いた岩を降りた。 c930二股で本流と別れ左へ入ると黄色いテープが付いている。 水は一層少なく流木が行く手を塞ぎやっぱり只のブタだったかと諦める。 ところがc1150でいきなり30mはあろう一筋の滝が目に飛び込んできた。 近寄ってみると3段に別れホールドもそこそこ一気に上まで登る。 更に直ぐ上に苔の綺麗な2段の滝10m、その上は15mの3段の滝が続き何れも直登する。 次々に現れる小滝は何れも直登可能だが微妙なスタンスを要求されそれなりに緊張する。 見事に期待が裏切られアドレナリンが沸騰し胸が高鳴る。 滝口に掛けられた捨て縄を幾つも見かけたが懸垂で使ったものだろう。 後で分かったがこの左股は登りの方が断然楽しい。 c1360で水が切れ残り150mの藪漕ぎは軽い方だが昨夜の飲み過ぎが祟って体が鈍い。 ピークの左肩に出るまで若干ハイ松が煩いが北斜面は低い潅木で歩き易すかった。 狭い山頂から真っ先に見つけたのは今冬縦走した天狗岳〜有明山の稜線で真中にチトカニが頭を出している。 東方面は武利岳と武華岳が目に留まる。 武利岳の左にある鋭鋒が気になるがおそらく支湧別岳だろう。 寝そべると風が無く薄ぼんやりしたお日様がポカポカ暖かく気持ち良い。 下った右股は笹籔が酷く登った左股とえらい違いだ。 しかも本流と出合うc1260まで滝一つ現れず今回は運が良かった。 ただ本流に入ると話は変わる!c1190の8mの滝は右岸から巻いたが下から見ると水流脇を直登出来そうに見える。 すぐ下にある8m滝は左岸から一段滝下に降り流心を横切って右岸から下った。 短いが断続的に小滑・滑滝が現れて面白くc930出会いでようやく一息入れ林道へ下った。 下調べもせず登ったせいか予備知識が無い分すごく面白かった。 足並みが揃い遡行時間はかなり短めである。    <冬の屏風岳はこちら>
     
左股は初めブタかと思ったが次々滝が現れる     小さな箱庭のような山頂、枠組みは測量の残骸か        下りは本流に入ると滑滝や小滝が多い

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