美瑛岳〜春スキー 2052m (美瑛町・新得町) ■Home
2012年4月中旬 山スキー メンバー8名 白金浄水場ルート
7:00白金浄水場→(12:15-12:30)美瑛岳→14:15白金浄水場

広い裾野に槍の様に突き出た十勝連峰第二位の美瑛岳は隣に十勝岳が無ければ一瞬それと見間違うほど容姿が良く似ている。 山麓には樹林帯が広がり山頂近くまで植生が続いて十勝岳の殺伐とした風景に比べるとずっと優しさの感じられる山である。 ここへは登山路からと三本の沢を遡行して訪れたことがあるが冬に登るのは残雪期を含め初めてで、 今回は地元のメンバーより「良いスキー斜面がありますよ」との言葉に反応した計画でとても楽しみな山行だった。

早々と熊の足跡に出迎えられ遠い美瑛岳を目指した   左が美瑛富士、右が美瑛岳、山頂までなだらかで広大な斜面が延々と続く、帰りのスキーが待ち遠しい! 

久しぶりに通った白金温泉だが昔泊まったホテルが閉館されててちょっと寂しい。 大雪青年の家の先にある浄水場に車を止めると日曜日にもかかわらず中から職員が出てきたので断りを入れ、 そそくさと身支度を済ませ出発した。 昨日と思われる単独のトレースがアバレ川沿いの林道に延びそれを何度も跨ぐように熊の足跡が付いて驚かされる。 入口には護岸工事のおまけらしき東屋があり屋根の上に2m近くの雪が乗っかって重たそうである。 林道はすぐ右岸に渡ってるが何処が橋だか分からぬままトレースに倣い雪に埋まった沢を越えた。 更にもう一本小沢を過ぎたところで林道と別れ涸沢との間にある尾根に取り付いた。 登りに入ると昨日の富良野岳の疲れがしっかり足に残ってるが二日間同じメンバーなのが幸いだ。 朝から日差しが強く木陰を選ぶように樹林の中を進むと突然小山のような 開けた斜面が現れた。 ポコだったら巻いてしまおうと地図を確認するとこれから続く長い尾根の始まりだった。 この急な斜面を登り切ると一気に視界が開け 抜けるような青空の下に美瑛岳の大斜面が望まれ思わず歓声が上がった。 右には十勝岳が噴煙を上げ、左には美瑛富士のどっしりした山体が並んで目まいしそうなほど広大な景観である。

白い十勝岳と富良野岳を眺めて大休憩、全てが眩しい  美瑛岳がお初のKさんはすこぶるご機嫌な様子だ   雪の美瑛岳直下は荒々しく凄みのある景観だった

緩やかな尾根は1200mを過ぎると木立がなく如何に風の強い場所か想像できる。 今日はシャツ一枚で丁度の陽気でサングラスを忘れたK倉さんの目がやられやしないか心配なほどだった。 青い空と白い山のコントラストも見慣れてくると飽きがきて、 山頂展望とこの長い斜面を滑るのを楽しみに歩を進める。 傾斜が増すとシュカブラや凹凸が目立つようになり雪の豊富な沢筋に進路を選んだ。 山頂まで300mを切ったがいま一つ迫力を欠き見えてるのはニセピークじゃないかと思えてきた。 クラストした斜面を我慢して登っていよいよスキーをデポしツボになる。 アイゼンを履かずほんの数十mステップを刻むと氷雪に覆われた狭い山頂だった。 南側は荒々しいポンピ沢が落ち込んで足元が落ち着かず、 十勝岳から続く白い稜線はまだ冬の様相を見せていた。 大雪山が近いせいか?標高が高いせいか?昨日の富良野岳より展望が勝り、 ニペソツ山、石狩岳など東大雪の山々、トムラウシ山、旭岳、白雲岳など表大雪、オプタテシケ山、十勝岳など いずれの山も真っ白で無風の山頂から絶景を堪能した。

長がい斜面を見ながら足取りも軽い、滑降がたのしみ   ほぼ山頂下より長大なオープン斜面を滑降する  青空の下にこれぞ春スキーの醍醐味を満喫しました

遥か麓まで続く白い斜面に気を良くしながらデポ地まで下り、早々スキーで滑降を開始しました。 登った尾根筋でなく雪面の滑らかな広い沢形に滑降コースを求めると 続く続く!途切れることなく3km余りに渡ってオープン斜面が繋がっていた。 しかも適度に雪が緩んでターンが決まりメンバー全員、頬が緩みっぱなしである。 唯一テレマーカーのO屋さんは我流で滑りを覚えたというが優雅な様は美瑛岳の青い空に一番映えていた。 これほど長い斜面を滑るのは初めてで想像以上のユートピアゲレンデに大満足だった。 今回は地元のメンバーも感心するほど好条件に恵まれたらしい。 春とは言えいつもはクラストしてたり強風でなかなか山頂を踏むのが難しい山とのことだ。 また「冬期のパウダーも良いですよ」とのことだがこの斜面を見れば容易に想像でき一度ラッセル要員でご相伴に預かりたいものである。 たっぷり登ってたっぷり滑りたっぷり飲んだ二日間だった。

    <昨日の 富良野岳〜原始ケ原〜前富良野岳(山スキー)はこちら>




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