芦別岳〜ポントナシベツ岳〜鉢盛山〜夕張岳 1726m・1683m・1473m・1667m  ■Home
2014年4月25N〜28 メンバー4名
4/26 晴れ 4:15新道登山口→(11:55-12:15)芦別岳〜(14:25-14:35)ポントナシベツ岳→16:25・1436mC1
4/27 晴れ 4:30C1→(6:45-6:50)鉢盛山→14:45・1330mC2
4/28 曇/晴 4:45C2→(7:30-7:40)夕張岳→10:50小夕張岳→14:20金山登山口→16:15林道323m

夕張山地南端の夕張岳と中央の芦別岳は直線で16km、 奥深い山域の彼方に互いのピークが望まれ歩行意欲がそそられる。 ここは鉄道によるアプローチが可能なため古くから幾人もの岳人が歩いたルートでかねがね縦走したいと思っていた。 天気の加減でGWに計画するのはこれが3度目だ、待った甲斐があり今回は晴れマークが並んで嬉しい。





この写真はたまたま同じ日に狩勝峠から1040m無名峰(奥佐幌岳)に登っていた知人が送ってくれたもの。 右の芦別岳から左の夕張岳まで歩いた稜線が一目瞭然で、また山の並びがいつも眺める向きと逆で面白い。

                    

  
          
4/26(土)晴れ 前夜、金山登山口に1台デポして太陽の里キャンプ場でC0、遅くまで飲んで3時起きは辛かった。 快晴のもと4時過ぎ新道登山口を出発する。 雪は数十mも登ると一面を覆っていたが気温の上昇に標高が追い付かない感じで早くもズッポが始まった。 すぐにワカンを付け玉の汗を掻きながら高度を稼ぐ、雪は締まってきたがカメの歩みが続く。 やがて屏風岩、対岸に夫婦岩が見えてくる。 アルペン的な芦別岳を仰ぎながら十勝連峰や日高の山並みを背にとても爽快である。 そしてEPの出番もなく急斜を登り切って芦別岳山頂に到着する。 yomogiさんが芦別で晴れたのが初めてらしく感無量の様子、そして遠い夕張岳を見て目が点になっていた。





芦別岳からポントナシベツ岳(ポン・トウニ・ウシ・ペツ 小さな・柏木の・多い・川)を望む、 地図に名前が無いのが可哀想なくらい良い山である。 山頂にはかつて夕張岳から縦走中に春の嵐で消息を絶った3人の乙女の慰霊碑があると云う。 その向こうの丸い山が鉢盛山だとすぐ分かる。

                    

  
          
新道と旧道を登ってくる豆粒のような人影を見て芦別岳を後にする。 山頂の南端から灌木の出た斜面を下ってポントナシベツ川の源頭をトラバースすると、 後ろに芦別岳の頂上岩塔が砦の様で面白い。 コルから見上げるポントシナベツ岳(左)は意外に急峻で次第に白い尖がりが迫ってくる。 そしてポントナシベツ北峰でEPになり初ピークを踏んだ。





ポントナシベツ岳からの眺めは360度の展望が利き、普段見ることのできない裏側の芦別岳(右)を始め、 響きの良いシューパロ岳(左)、夕張中岳(中央)など険しい山々に囲まれ圧巻である。

                    

  
          
さてポントナシベツ岳ともお別れだ。 初ピークを踏んだ喜びとあまりの眺望の良さに手を合わすのを忘れてしまう程だった。 ポントナの南面は背の低いハイマツに覆われ、仮に夕張岳から縦走して来たら大変である。 眼下には褶曲山脈の特徴なのか恐竜の背の様な稜線の先に鉢盛山、 ずっと遠くに夕張岳が見えていた。 さてそろそろテンバが気になってくる。





12時間行動でくたくたになった頃、・1422手前に窪地を見つけC1とした。 左に夕張岳や夕張マッターホルン、右にシューパロ岳を望む、 静かな後芦別山塊の奥座敷って感じである。 ところが意外に携帯が通じて驚く。 「三本立ってるわ」と言うと、寺さんが「たった三本か、俺は自分の入れて四本だ」 いつもと変わらぬ下ネタで折角のローケーションも何処へやら、酔いが進み20時過ぎ就寝する。





27日(日)晴れ 4時半出発、雪が締まって昨日より歩き易いがまだ眠った体にザックが重い。 細い岩尾根は西斜面を一気にトラバースしてゆく、ピッケルなんかただのお荷物だったようだ。 鉢盛山の登りは意外に手応えあってワカンの爪を効かせながら一歩ずつ登ってゆく。 傾斜が緩んでくるとハイマツと灌木が覆い、雪を繋ぎながら山頂を目指した。






鉢盛山の山頂に到着、ピンクテープ一つない平べったい頂きである。 振り返ると芦別岳が遠くなり、ポントナシベツ岳が何時の間にかどっしりした山容に変わっている。





縦走ルートのほぼ中間にある1415峰(通称:夕張マッターホルン)がまだずっと先に見え、 夕張岳はほんの少し近づいたかなという程度である。 急峻だった稜線は少しずつ優しさを帯び、手つかずの原生林が広がる光景に暫し見惚れる。

                    

  
          
その原始の広尾根も標高が下がり気温が上がると必然的にずっぽで難儀する。 こんな時、スキーがあったらなぁーと思いながら体力勝負の持久戦となる。 だが昨日の芦別岳の様な一本調子の登りがない分かなり楽である。 広大なタンネをちんたら進んでにょっきり聳える1415峰基部を通過する。 このピークは見る角度によって随分と姿を変える山だ、 ここからは巨大な岩峰と云う感じでマッターホルンの様な端正さはなかった。





当初は・1303付近を二日目のテンバとし吉凶岳をピストンする積もりだったが、 上から眺める山容がいまひとつなのと意外に時間が掛かりそうで割愛した。 やがて右前方に滝ノ沢岳が初め前岳かと思えるほどの鋭鋒で望まれ、 そして夕張岳がいよいよ射程圏に入ってくる。 明日は雨予報も出ていたので、いっそ今日中にピストンできないか?など考えながら歩いた。


                    

  
          
一見近そうな夕張岳だが空身でも今日中にピストンするのは無理だ、 けど出来るだけテンバは先に延ばしたい。 10時間強歩くと釣鐘岩まで2kmほど、ふじつぼの様なポコの傍に窪地を見付けC2とした。 テンバからは夕張岳がぐっと大きさを増し、ガマ岩と釣鐘岩がカエルの目に見えてくる。 吉凶岳(右端)も遠くなってしまった。 夕日に染まる景色を眺めながら一杯やり、各自適当にα米などでお腹を満たす。 鮭の塩引きを入れた北さんのお茶漬けが美味そうだ、自分はカレールーを解かしてご飯にかけるだけだが結構いける。 携帯は流石に圏外だった。 夜中は風がテントを叩き、雨か雪がパラパラ音を立て停滞を覚悟した。

                    

  
          
28日(月)曇り時々晴れ 4時45分、強風とガスだが雨は止んでるので出発する。 視界は100mほどあり南西から次々に厚い雲が流れ込んでくる。 やがて日が昇ると雲の切れ間から時々青空が垣間見える。 何となく晴れそうな予感、暫くして薄ぼんやり夕張岳が姿を現すや、 みるみる青空が広がって前岳やガマ岩など感動する景観が広がり出した。





熊ケ峰を回り込んで「吹き通し」に出ると登山路の雪が飛ばされ地面が露出していた。 ユウバリソウはこんな環境で生きてるのか偉いなー、標識の傍には夏場に設置されるロープがデポされていた。 これから一気に雪が融けて緑の山になるのだろうが今は風と寒さでイメージすら出来ない。 雪田に穴を掘ってザックを降ろし、ここから必要装備のみ持って山頂へアタックする。

                    

  
          
風が最高潮に勢いを増し時折、耐風姿勢を取ったりハイマツを掴かんだりしながら神社のある窪地に出る。 けど祠も鳥居も雪の下で何処にあるのか皆目検討が付かない、もしかしたら足で踏んづけてたりして? 頂上はすぐそこだ、ピークに登ると山頂標識が横たわり、風は割と弱かった。 遂にやったー!芦別岳と夕張岳の稜線にトレースを刻んだ。




夕張岳山頂から冷水沢方面を見下ろす。 前岳と滝ノ沢岳が対峙し、ガマ岩、釣鐘岩、熊ケ峰など見覚えのある風景が広がっている。 緑や紅葉に覆われた景色も素晴らしいが残雪の眺望が得られるとは願ったり叶ったり! 展望はおろか登頂すら危うい天気だっただけに嬉しさも格別である。





そして芦別岳からの縦走ルートを眺める。 朝日を浴び黄金色に輝く様は感無量の一言に尽き、 登った山々、辿った尾根、泊まったテンバを目で追う。 芦別岳の上は雲に隠れてしまったがこちらから眺める山体の殆どがポントナシベツ岳との重なりだったのを今回初めて知った。 鉢盛山を踏めて良かったが右端の吉凶岳はやはりチャンスだっただけに未練が残る。 夕張中岳、夕張マッターホルン、シューパロ岳など思い出の山々を違う角度から眺めるのも楽しかった。

                    

  
          
荷をデポした「吹き通し」から夏道の数十m下を大トラバースして1400mで金山コースに合流する。 夕張岳の急な大斜面を思うがままに下って行けるのは残雪期の縦走ならではで、 ダイナミックな夕張岳の眺めを楽しむことが出来た。

                    

  
          
後は下るだけと思ってたら小夕張岳なる渋いピークが待っていた。 黄色のプレートが目に付いたのでつい鹿道を登山路と勘違いしてしまう。 その途中で北さんの鼻がネギに反応、足元を見ると畑だったがまだ小さかった。 50m程下ったところで誤りに気付き登り返す。 正規なルートに戻ったものの雪の付いた岩尾根はとでもデンジャラスだった。 もし縦走をスキーでやるとしたら夕張岳から芦別岳に抜けることをお勧めしたい。 雪解けが進んだ林道をテクテク歩き、11時間半掛かってデポした車に到着する。 どの顔も達成感で一杯の笑顔、生涯の思い出に残りそうな山行だった。




















































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