愛山渓〜愛別岳 (表大雪) ■ Home
2004年9月下旬 曇り 愛山渓温泉コ−ス メンバー2名 時間910(休憩含)
愛山渓温泉5:10→沼の平分岐6:45→永山岳9:05→愛別岳分岐9:35→愛別岳(10:05-10:15)→愛別分岐10:50→永山岳11:15→愛山渓温泉14:20

    残雪期白川尾根の撤退箇所           愛別岳への分岐、踏跡を忠実に辿る         愛別岳は意外に平坦な山頂だった

富良野の大麓山を下山後、N翁と愛山渓倶楽部ですき焼きを楽しんだ。 明日の予報は降水確率50%で山は半ば諦めムードでお酒がすすむ。 ところが嬉しいことに翌朝4時、外に出てみると星が瞬き天気が持ちそうである。 同行のN翁は古希を迎えすこぶる健脚だが大麓山の疲れもあるのか今日は調子が悪そうだった。 村雨ノ滝を過ぎると先日の台風の影響か登山道の一部が崩れロープが張られていた。 紅葉の時季ならさぞ美しいと思われる場所である。 沢沿いを離れ永山岳の急な登りも雨裂が酷く歩き難い。 復路その場所で大雪グリーンパトロールの方達が木杭を打って整備をされ、その中に見覚えのある方がいた。 声を掛けるとやはり先日の美瑛富士清掃登山でウ○コ拾いに参加された方だった。 この山が活動のメインフィールドだそうで名前は忘れたが頭が下がる。 高曇りながら夕張岳も見えどうやら雨の心配はなくなったがN翁が辛そうである。 今日は無理せず永山岳までにしよう?と提案すると、結局、私だけ愛別岳をピストンし永山岳で合流することになった。 一人猛ダッシュで永山岳から愛別分岐へ向かった。 分岐の落り口はちょっとした岩場で高度感があり岩屑がぼろぼろ崩れ慎重になる。 つり尾根を辿ってコルまで来ると猛烈な風に吹かれ身を低くして通過した。 愛別岳の岩陵に刻まれたジグザクの道を空身で登ると山頂は意外に穏やかだった。 辿った尾根と永山岳は荒涼とした景観で味気ないが表大雪と北大雪のパノラマ的な展望が広がる。 のんびり休みたいところだが愛別岳分岐まで休まず一気に戻ると 永山岳の次のピーク(国立峰)でN翁が身を乗り出し手を振っていた。
   
     眼下に広がる荒々しい岩肌と背後の広大な大雪の風景が印象的だった


 愛山渓〜愛別岳 残雪期・白川尾根 山スキー 2112.4m(表大雪)  地図(約230kb)  ■Home
2003年5月上旬 曇り 白川尾根コ−ス メンバー3名 時間8.20(休憩含) 
愛山系温泉→(1.30)白川→(1.00)白川尾根上→(2.40)1857→(0.10)1900P岩峰→(2.00)白川尾根上→(1.15)愛山系温泉

 右稜線が白川尾根(上部は険しい岩場とハイマツ)    大斜面をトラバースし岩峰の尾根へ取り付く(まるでモノトーンの世界だ)

国道から愛山渓温泉に至る道路や山の斜面には雪の片鱗もなく今年は雪解けが早かったようだ。 雲井ガ原湿原の登山口で東北東にコンパスを切りスキーで出発する。 目標物の乏しい樹林帯の中は方向が分かり難く時々見える山頂と地図を照らしながら進んだ。 復路はこまめに付けた標識テープが大いに助かる。 白川沢は完全に口を開けスノーブリッジを探して渡った先でスキーをデポしアイゼンを付けた。 少し北に寄り過ぎたようだ、尚も樹林が濃く標識テープを付けながら1355の尾根を目指した。 漸く見晴らしの良い1300mの尾根まで登ると岩稜とハイマツに覆われたモノクロの愛別岳が待ち構えていた。 雪庇を避け潅木をかわしながら標高を上げると大きな雪渓が現れトラバースする。 気温が低くアイゼンがガシガシ効くが斜度と落差があって滑落が怖かった。 ハイマツ帯を越え「弁慶の刀架け岩」にそっくりな大岩峰の基部を巻き、露出した岩をよじ登って1900mの小ピークに達する。 山頂は目と鼻の先だが岩峰の右は切れ落ち、基部を巻こうにもザイルの持ち合わせもなくリーダーより退去指示が下った。 ここまできて登頂を諦めるのは口惜しいが仕方無い、装備不足とパーティーの技量不足による完敗である。 愛山渓温泉のぬる目の湯に浸かりながら今山行を反省し家路につく。 車の中から白川尾根の岩稜が見え「よくあそこまで登ったもんだ」と感慨に耽った。 <2011の愛別岳白川尾根はこちら>
   
1800m付近から見る白川尾根、後半は険しい岩場が続いた                      山頂(右端)を目前に引返す

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